メディカルエステ
〜 Medical Esthetics 〜

大江橋クリニックの定番美容レーザー治療に
基本的に組み込まれています
治療内容はさらにグレードアップしました

大江橋クリニックのメディカルエステ

現在、メディカル・エステのみの施術は行っておりません。
美肌総合レーザーコースの一環としてケミカルピーリングやイオン導入などを行っています。

メディカルエステ Medical Aesthetiics とは?

メディカルエステの語源と定義

メディカルエステとは通常のエステサロンで行なわれる快適さを目指した手技「ソワン・エステ」と違い、皮膚科医が医学的に根拠のある施術メニューを監修、管理し、アフターケアも行うことができる施術のことです。

メディカルエステという言葉は、日本国内では1980年代の初め頃から文献的に見られるようになりました。(後述)

現在では「快適さ」や「リラクゼーション」を目的とする「ソワン・エステ」(市中の一般的なエステティックサロンを想像していただくとわかりやすい)と、「医学的な根拠に基づいた」「医師が指導する」「治療を目的とした」(すなわち医療機関併設であることが多い)「メディカル・エステ」は対立する概念として捉えられていますが、日本に初めて「メディカルエステ(エステティック)」という概念が導入された当時は、これらはまだはっきりとは別れておらず、「メディカル・ソワン・エステティック」として始まりました。

【参考】エステ業の定義(メディカルエステには明確な定義はありません)

手技又は化粧品・機器等を用いて、人の皮膚を美化し、体型を整えるなどの指導又は施術を行う事業所(日本標準産業分類)

エステ(エステティック)の語源はギリシャ語のaesthesis(αίσθησιs)で、元々美しいものをそれと見分ける「感覚・感性」という意味でした。英語ではaesthetics、ドイツ語でÄsthetik、フランス語ではesthétiqueとスペルこそ違うものの、それらはすべて「美学」(美しさとは何かを研究する学問)という意味を共有しています。
そこから、美しさを保つ(=若々しくある、すなわちアンチエイジングの)技術(ソワン・エステティック)という言葉が生まれたのですが、フランス語のMédecine Esthétiqueは既に「美容医療」と言う普遍的な意味を与えられていました。
現在一般的に用いられている「メディカル・エステ(Medical aesthetics)」というアメリカ独自の用語は、1980年代になってアメリカの看護師でありエステティシャンでもあったAnna D. Rinehartによって、手術やレーザーや注射などの医療技術を用いないで、医療的な目的を達成する、という、より限定された意味を持つ言葉として提唱されたのでした。

日本にはそうした言葉こそなかったものの、既に同様の技術を発達させ、医療用エステティック機器の開発・厚生省による承認も行なわれていたので、「メディカル・エステ(Medical aesthetics)」という言葉は輸入されると急速に全国に広まって行きました。
しかし、教科書や論文などの世界ではまだ公式には「メディカル・ソワン・エステティック」という言葉の方が主流であり、メディカル・エステはその略称という扱いでした。

形成外科との深いつながり

慶応義塾大学形成外科において、形成外科手術を受けた/受ける患者さん(通常は顔や体に大きな傷を負っていたり変形に悩んでいたりする患者さんです)を対象に、「形成リハビリテーション」で傷ついたり変色した肌をケアするという考え方が生まれ、化粧品会社との共同研究がスタートしたのは早くも1966年のことでした。
そのころはまだ「メディカル・エステ」という言葉自体は存在せず、当時技術の進んでいたフランスから施術方法などを学んだため、美容医療という意味のMédecine Esthétiqueや美容的な(スキン)ケアという意味のSoin Esthétiqueから作られた造語である「メディカル・ソワン・エステティック」という言葉が、それまでの「形成リハビリテーション」といわゆるエステ施術を繋ぐ言葉として1970年代の日本で徐々に普及して行ったのでした。

1990年代に入り、関西(例えばもっとも早く取り入れたのは城北病院=現・北山武田病院の当時の形成外科医長・鈴木晴恵先生)を初め東京以外の地方にもメディカルエステを導入する医療機関が現れ始め、一方で平成14年3月、エステティック業は日本標準産業分類にサービス業の中で独立の分類として定義され、21世紀初頭、2000年代に(定義のところで述べた)「ソワン・エステ」「メディカル・エステ」の対立という状況に至るのです。

メディカルエステといっても医師がほとんど関与していない施設も見かけられます。施術は多くの施設で、医学を学んだことのないエステティシャンか、機械や薬品の販売会社スタッフにより簡単な指導を受けた看護師が行なっているのが現状です。
私達は皮膚科専門医が行なうにふさわしい、安全で効果のある施術をご提供していきたいと考えております。

メディカルエステは医師が施術します

メディカルエステは医学的治療であり、施術は手術と同じく医師が直接行なうべきだと考えています。

大江橋クリニックでは、メディカルエステは必ず医師(院長または副院長)が担当します。
二人とも、メディカルエステが関西に導入された当時から、美容医療の一環としてピーリングや導入の手技を直接担当してきました。
このページで取り上げた城北病院でも、2000年から大江橋クリニック開業の直前まで、メディカルエステ指導医として、直接ケミカルピーリングやイオン導入を行い、施術方法の改善、薬剤やドクターズコスメの開発などに関わってきました。

医師だからこそできるきめ細かなメンテナンス

医師の行なうメディカルエステは、診療時間を使って行いますので時間的制約があり、ご予約が取りにくくなっております。
当日のお肌の調子を見せていただき、薬剤と方法をその場で選択して医師が治療させていただく方針は、このまま続けていくつもりです。
毎回お肌に前回と同じ治療が効くとは限りません。薬剤、濃度等を十分検討した上でなるべくトラブルのないよう努めております。

現在、メディカル・エステのみの施術は行っておりません。美肌レーザー総合コースの一部としてケミカルピーリングやイオン導入などを組み込んで行っています。
しわ、しみ、たるみ、くすみなどお肌の悩みに対しては、レーザー治療と組み合わせた形で行なった方が効果が上がると考えているからです。

いわゆる市中のエステサロンとの違いをよく聞かれますが、通常のエステは「リラクゼーション」を目的としたものであり、治療を行なうものではありません。(もし医師免許を持たないものが、何らかの意味で「治療行為」を行なったとすれば、医師法違反であり処罰されます)

メディカルエステは医療行為ですので、ハンドマッサージなどの医学的根拠の薄弱な施術は行ないません。大江橋クリニックでは、医療機関でしか使用できない薬剤や医療機器として開発された機械を用い、医学的根拠のある治療を行うことをメディカルエステと呼んでいます。
美容皮膚科で医師が行なう治療法の一つだと考えていただければ良いかと思います。

大江橋クリニックで行っている美容物質の肌への導入治療について、簡単に解説します。

イオントフォレーシス(イオン導入)+α

イオン導入は通常、美肌レーザーコースの最後に各種レーザー照射に引き続いて行います。
※ ナースによる施術は行っておりません。すべて医師が直接施術いたします。

お肌の状態によっては、医師の判断によりレーザー治療前にイオン化しにくい脂溶性の薬剤や高分子の美容物質などを超音波によるエレクトロポレーションを利用して導入したり、コラゲナイザーなど他の治療法を追加したりしています。これらの「イオン導入ではない」導入に関しては、後の方で解説します。

先代の父の代からの開業60周年を記念して、2023年から導入の種類を増やしてレーザー照射の前後に行う治療を始めました。現在はコラゲナイザー(コラジェナイザー)治療を無料でおつけしています。他の美容皮膚科等ではこれ単独で1万円程度の施術として行われているようです。
大江橋クリニックでは導入薬剤も市販のものではなく院内で調整した消炎効果や保湿効果のあるものを、患者さんにより適宜選択しています。通常の美容皮膚科等であれば、レーザーなしでも(ピーリングと2種類の導入で)お肌デトックスと同じくらいの価格になってしまうと思います。実はちょっとやりすぎかもと思っており、いずれ元に戻すかもしれません。

さてイオン導入の話に戻しますが、通常行うイオン導入では、施術の直前に都度医師が肌に合わせて調整したオリジナルの導入液を、微弱な電流で肌の奥に浸透させます。薬液の調整や電流の強さ、施術時間などはその都度施術を行う医師自らが決定します。

イオン導入に使用する薬液は、基本としてビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸ナトリウム)を高濃度に含んだ自家製の混合保湿液です。この他ビタミンE、CoQ10、トラネキサム酸、ニキビ用抗生物質、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、グリセリン、長鎖炭化水素など様々な薬用成分をお肌の状態に合わせて混合して医師が施術直前に調整します。
実は通常のイオン導入で導入できる成分は分子量(分子の大きさ)や荷電(イオン化の程度)などによって科学的、電気的に制限があり、コラーゲンやヒアルロン酸などの大きな分子はイオン導入できません。このため、上に挙げた成分(多くは高分子)は通常のイオン導入の際に導入液に混ぜても肌に浸透させることはできません。そこで現在は追加サービスとして、エレクトロポレーションが行える超音波導入機やコラーゲン導入用に開発されたコラゲナイザーなど、他の高分子用導入機も併せて使用しています。薬液の調整や電流の強さ、施術時間などはその都度施術を行う医師自らが決定します。成分調合は通常当日に行なっています。

ただし他の美容皮膚科などで導入に用いられることがあるプラセンタ(特定生物製剤に指定されている、人由来の成分)など、含有成分が一定せず正確な内容が不明の生物製剤や由来の不確かな混合物などは、どのような成分が含まれるか医学的データが少なく安全性にも問題があるかもしれないため、使用しておりません。

お肌の状態によっては、医師の判断により導入液や施術時間を変更したり、順序を変えたりすることもあります。ニキビ肌、乾燥肌などにあわせて院内で独自に調合した導入液を使用しています。

イオン導入の際に、導入液にイオン化しない高分子を混ぜることは全く意味がないわけではありません。例えばコラーゲンや長鎖のヒアルロン酸などは分子が大きすぎてイオン導入では肌の奥には導入されませんがお肌の表面には残り保湿物質として作用します。ですからビタミンC導入後に感じる乾燥をやわらげ、しっとりと仕上げることができます。

イオン導入などの方法

レーザー治療の前、あるいは照射に引き続きリクライニングシートに寝たままで行います。イオン導入の際には導電性を高めるため、精製水で湿らせたガーゼを電極(陽極側)の金属棒に巻き、それを陽極としてどちらかの手で握っていただくことがあります。エレクトロポレーションでは心電図を測るときのように手首に巻く電極を用いることもあります。対極板などは使わない器具もあり、器具ごとに多少のやり方は違いますが、お顔にハンドピースの先を触れさせて行うのは共通です。
陰極側のハンドピースに調整した導入液やオイルなどを浸透・塗布させた上でお顔の肌に触れ、強い刺激がないことを確認した上で表面を滑らせたり転がすように薬液を肌に浸透させます。通常長い時は10〜15分間程度、位置を変えながらフルフェイスで浸透させます。コンタクトレンズ装用中など瞼の直上は避ける必要がある場合は、前もってお知らせください。状況によっては多種類の導入方法を順に用いて浸透操作を行うことがあります。

イオン導入器について

ハイビタリオン

イオン導入器として様々な機種が市販されていますが、導入時に用いる電圧・電流と、表皮、真皮に導入される成分の量を明らかにしている機器はほとんどありません。 大江橋クリニックでは、院長自身の使用経験が長く、効果がはっきりしている機種を使用しています。

株式会社インディバ・ジャパン製のハイビタリオンは、現在は販売を終了し後継機に引き継がれていますが、後継機の機能説明にも下記の実験結果がそのまま用いられており、実際上データの真実性・正確性に関しては大江橋クリニックで使用している本機種が優っていると思われます。
古い機械ですがメンテナンスをきちんと行って使用しています。

イオン導入の効果

※ 実験データは、県立広島大学生命環境学部生命科学科 三羽信比古教授グループによる。

通常の導入では上図の実験2よりやや強い設定としていますが、特定の導入液を用いた導入では実験3よりも更に強い設定で行なっています。
導入に伴うトラブルは現在のところ経験していません。

イオン導入に伴うリスクについて

薬液を院内で調整していますので、かぶれや刺激感などが生じた場合は次回から成分を変えるなどして対応しています。ビタミン剤に対するアレルギーはほぼ考えにくいので、保湿剤の成分を工夫しています。それでも赤みや発疹が生じる可能性が考えられますが、現時点では経験がありません。万一発生した際は皮膚科で責任を持って治療を行います。
導入に用いる電流は微弱なため、電流による障害や火傷などは通常生じることはありません。

大江橋クリニックでは、定評のあるイオン導入以外に下記のような導入も行なっています。

超音波導入

イオン導入では皮膚に浸透しにくい分子量300以上の物質を導入するのに用います。
イオン化していない成分も導入できます。
当院では主にヒアルロン酸や油性成分などの導入に用いています。
化粧品レベルの購入製品ではなく、院内で調整した医薬品レベルの高純度でアレルギーを起こしにくいものをお肌の状態に合わせて導入しますので、通常のエステ店で行われているものと違い安全性も高く効果もあると考えています。

コラゲナイザー(コラーゲン導入機)

パッティングと同時に特殊な電気パルスでダーモエレクトロポレーションと言われる効果を生じさせ、コラーゲンやヒアルロン酸のような高分子の美容成分をイオン化することなく真皮に浸透させる導入です。消炎効果や引き締め効果もあります。現在はレーザーコースの一環として無料で追加しています。

ケミカルピーリングは即時的効果と時間が経ってから徐々に感じる効果を併せ持っています。大江橋クリニックでは、塗布から中和までを皮膚科専門医である医師が行っています。ケミカルピーリングの効果を即時的に感じていただけるように、直前直後に写真撮影してご覧いただいたり、鏡を見てお肌に触れていただいたりして確認しています。

ケミカルピーリングの方法

通常、美容レーザーコースの最初に行っています。ケミカルピーリングはイオン導入やレーザー治療と併せて行うとより効果的だと考えているからです。
ご自身でお化粧を落としていただきお肌に何もついていない状態で行います。ピーリングとは皮膜を剥がすことを意味します。皮膚表面の角質を溶かしてはがす酸性の薬液(当クリニック自家調整)を顔全体に塗り、数分おいた後中和します。

お待ちの間、ピーリング液を塗った部分がむずむず、ちくちく、ピリピリと表現されるような刺激を感じますが、大江橋クリニックで行うピーリングはマイルドなものなので、中和するとわずかに赤みは残るものの即時的にお肌が白くなり、刺激は収まります。古い角質の表面が除去され、ツルツルとした手触りになります。

ピーリング剤の種類

ピーリング剤の種類、濃度、時間などは、その都度医師がお肌の状態を診察した上で決定します。一般的に使用されているピーリング剤にはサリチル酸(あるいはサリチル酸マクロゴール)、グリコール酸、乳酸、TCAピーリングなどさまざまな種類があり、剤形(液体化ジェル化など)によっても効果がそれぞれ異なりますが、医師の判断でレーザー治療の前処置としてその場で濃度や組成を調整したピーリング液を用いて行っています。

大江橋クリニックで現在ピーリングコース内で主に使用しているピーリング剤は、市販薬ではなく院内で自家調整したものです。レーザー治療前の肌診察によって皮膚科専門医の副院長が当日の治療に合わせて毎日手作りし、その都度中和液等も調整しています。場合によっては部分的に配合を変えたり中和方法を変えたりして肌の状態を見ながら時間調整を行なっています。従来、中和後に洗顔していただいていましたが、現在では洗わなくても良い拭き取り中和剤になりました。

市販のピーリング剤は濃度により何分で中和するかが決められていることが多く、施術者の技術に差があることを考慮して安全圏が長めに取られているため、決められた通りに施術していると効果があがらないケースがあります。熟練者であれば時間調整などを行なって効果を高めることができるのでしょうが、医師以外の無資格者が担当している場合はそうした裁量は認めにくいと思われます。

なぜケミカルピーリングをレーザー照射の前に行うのか

表皮の表面にある角層は人体にとってとても頑丈なバリアで、光、熱、化学物質などの影響がその下の生きた細胞に及ぶのを妨害します。ですから、その角質のうち古くなった上層を一部除去して、次に行うステップの効果を高めます。(導入液の浸透をよくする、レーザー光の反射を押さえる)準備処置(プライミング)の効果があるのです。

ピーリングの深さ

もちろんケミカルピーリングそのものにも美肌効果はあるのですが、大江橋クリニックではピーリングのみによるお肌の質感改善を主目的としておらず、レーザー前処置の目的での使用であるため、剥離の深さは薄く(very superficial)術後の赤みもわずかです。それでも即時的な美白効果が出ます。

この図では、肌に入射する光が反射と吸収により大幅に減衰し、そのごく一部のみが下層の細胞に届くことを示しています。お肌の状態にもよりますが、70%以上のレーザー光エネルギーが生きた細胞に届く前に失われるというデータもあります。

ケミカルピーリングの深さについては歴史的変遷があり、最も古くから行われているdeep peeling(深いピーリング)のように真皮層まで剥離して物理的に皮膚そのものを入れ替えてしまう侵襲の大きなものは現在ほとんど行われることはなくなりました。(入院して全身麻酔が必要な大掛かりな施術になりますし、効果は劇的ですがおそらく日本人には向いていません。)
表皮全層を剥離するsuperficial peeling(表層ピーロング)も、瘡蓋になり、剥がれてからも赤みが長期に続くなどダウンタイムがかなり長くなるので、にきび痕など部分的に行う以外には国内ではほぼ行われていないと思われます。
現在国内で主に行われているのはvery superficial peeling(最表層ピーリング)といい、角層の一部(具体的には角層の半分くらい)を剥離するだけでダウンタイムがほとんど生じません。表層ピーリングのようにシミや色素沈着のあるくすんだ肌を根こそぎ剥がして取るというわかりやすいコンセプトの治療ではないため、その程度の軽いピーリングでは効果がないという意見も根強く、エステなどで行われているピーリングは「ツルッとした感じ」がするだけで医学的には大して意味がないと思っている医師もいます。そのため、ケミカルではなく実際に肌を削り取る(やすりやパウダーによる)物理的ピーリング(クリスタルピーリング、ダーマブレージョンなどと呼ばれることもあります)を推奨している施設もあります。
しかし、実はピーリングに対する知見は近年非常に進歩し、角層の細胞を剥がすだけではなく薄くなった角層を通して表皮・真皮に浸透させたピーリング液による化学的・生物学的作用も利用して、ターンオーバーを加速させたりメラニン細胞の活性化を抑えたり、線維芽細胞のコラーゲン産生に影響を与え肌質を改善するという方向にシフトしています。

大江橋クリニックのケミカルピーリング

まず院内の洗面化粧台で洗顔し、お化粧をすべて落としていただきます。皮膚表面の角質をはがす薬液を顔全体に塗り、効果を見ながら時間を置いて中和(スプレーや拭き取りなど)しています。
ピーリング剤の種類、濃度、中和時間などは、その都度医師がお肌の状態を診察した上で決定します。決まった薬剤や施術時間はなく、その場その場で判断します。部分によりピーリング剤の濃度や種類を変更したり混合したり、症状により塗り方を変えることもあります。瞼や唇にも塗ることができます。状況により首やデコルテラインまで広げてピーリングしたり、一部を先に中和したりもします。
施術は医師(副院長・皮膚科専門医)が直接行い、ピーリング中の微細な変化も観察しながら、適切なタイミングをみて中和します。

古い角質を除去することでお肌の新陳代謝を高め、真皮のコラーゲン合成にまで影響を与えるというのがピーリング本来の役割ですので、ニキビの角栓が除去されたり、即効的に肌が白くなる効果もあります。即効的な効果はその場で写真を撮って比較することができます。

ピーリングのリスクについて

施術は医師が直接行い、ピーリング中の微細な変化も観察しながら、適切なタイミングをみて中和しています。接触皮膚炎等を起こしたりアレルギー反応で使用できないなどのトラブルは現在まで経験していません。
免疫不全状態、妊娠中、ケロイド体質などの方に非推奨となっていますが、皮膚科医の診断のもとに当日の肌の状態で適否を判断しますので、特に心配する必要はありません。

費用について

現在、単独での費用設定をしていません。他の治療に追加して、あるいは特別な事情(ウェディング前など)で背中や胸などのピーリングをお引き受けする場合は、一般の美容外科で行われているものと同等(概ね1万円程度)で行うこともあります。