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【 完全予約制 】
ピアスを耳たぶの真ん中にあけようとしていませんか?
ピアスの孔をあけるのは一瞬です
しかし、一度あけてしまった孔の位置を
少しだけ変えたりずらしたりする事はほぼ不可能です
ピアッシングは位置が決め手です
ピアス(pierced earrings)は、古代から世界中で顔のまわりを彩り、魅力的な表情を演出するために用いられてきました。
海外では子供の頃にピアスホールを開ける事が多く、大人の女性は皆、どうすれば自分が魅力的に見えるか修練を積んで「ピアス熟練者」になっています。
しかし日本では、古代社会の間に「アクセサリーを身につける」習慣が廃れたため、近世になるまで宝飾品を身につける女性はいませんでした。
ですから日本の女性は、まだまだアクセサリーに関しては「初心者」といえる方が多く、ピアスホールを開けるだけでも一大決心を必要とすることが少なくありません。
ピアスは上手に用いれば確実にあなたの魅力を数段アップする便利なアイテムです。
大江橋クリニックでの、医師によるピアッシングの流れをご紹介します。
★ 参考:ピアスとは?★ (Wikipedia による)
ファッション誌に載っているモデルさんの顔の横には、ピアスが輝いています。
その位置をよく見てみましょう。古い雑誌と最新のものとでは、ピアスの位置も変化してきています。
ピアスを開ける位置が、進化しているのです。
長く垂れた細いチェーンが揺れているピアス、デザイン性のある大きなピアス、一粒の真珠や真紅のルビー、ピアスのデザインは様々です。
あなたのフェイスラインとネックラインを美しく引き立てて、あなたを魅力的に演出するピアスの位置とはどこでしょうか。
それは決して耳たぶのど真ん中ではない筈です。魅力的に見える位置を、もう少し真剣に考えてみましょう。
ピアスホールの位置は、1ミリ違うとずいぶん違って見えます。その1ミリをこだわるのが後悔しないピアッシングのこつです。
まず、耳のラインを追ってみましょう。耳の横下のライン。ここは案外目に付きやすい部位です。
このラインは手鏡で見ると自分では見えないので、おろそかに考えがちですが、このラインが顔に与える影響はかなり大きいものです。
そして、フェイスラインを目で追ってみましょう。
フェイスラインはいろんな線と面の組み合わせです。その線と面の強弱によって、人に与える印象は全く違ったものになります。
いつも着る洋服の感じは?カジュアルなものですか、それともクラシカルなワンピース?ご自身のライフスタイルによっても、ピアスを開ける位置は変わってきます。
お出かけの際に好きなお洋服を着て来院いただくと、
より一層、あなたのチャームポイントがつかみやすくなります。
実際のピアスの位置決めに際しては、医師がご提案させていただいた位置に印を付けます。
診察室には全身が映る大きな鏡もあります。全身鏡の前で、立ったり座ったり斜めからみたり、 少し離れて手鏡を合わせ鏡にしてピアス位置を確かめて下さい。
手鏡の中のあなたで完結してはいけません。全身鏡ではあなたの魅力の出方が変わって見えることがあります。他人はあなたを横から見ることを忘れないでください。
耳は付き方、大きさが左右で違う方がほとんどです。
位置のマーキングをしてから、座ったとき、立ったとき、などの見え方を全身鏡で良く観察してください。
参考写真(当院の患者さんの写真ではありません)
耳たぶの形も人によってずいぶん違います。
厚みのある方は、ある程度内側にあけても見栄えがしますし、あまり端に開けるとバランスが取れません。
薄い耳の方は、ピアスの重さで耳たぶが変形する事も考慮に入れなければなりません。
ピアスはあなたの顔の魅力を引き立てる小道具です。
ピアスの位置でフェイスラインをちょっと小細工することもできます。
自分では真正面の顔を鏡で見るだけになるので、真横顔と少し斜め顔が見えません。自分の気がつかなかった魅力を発掘するのもプロの役目です。
ピアッシングは医療用チタンピスを用い、専用のピアスガンを使って開けています。 注射針などで開けるよりトラブルが少なく、痛みも少ないからです。
耳たぶは柔らかいので、針などを押し込むとくにゃっとよれてしまうため、キャッチをつける裏側の位置が思いもかけずずれてしまうことがあります。
ガンを使うと、キャッチを適切な位置に固定して開けることができます。
姿勢良く座ってあけてもらいましょう。猫背や顔の位置が傾いていてはキレイにあけることはできません。姿勢を先生にチェックしてもらってください。
多少衝撃ありますが、一瞬なので痛みをかなり軽減してくれます。耳をきついイヤリングで挟んだようなジーンとした感じが一番近いと思います。この感じも 家に帰った頃には無くなっています。
注射針などでピアス穴を開けてアクセサリーピアスをつけた場合、ピアストラブルを引き起こす可能性は、31.5%にも昇るというデータがあります。
自己流のピアッシングでは、約3人に1人はピアストラブルになるという計算になります。
医療機関で開けた場合は、細菌感染などによるトラブルは少ないですが、それでも不適切な処置や思い違いなどでトラブルになることはあります。
では、ピアストラブルを防ぐにはどうすればよいでしょう。
まず、医師に、耳の厚さを測ってもらってください。
欧米では、幼少期にピアスを開けてしまうことが多いので、ほとんどのファーストピアスのスタンダード軸の長さは6ミリに設定されています。
また欧米人の耳たぶは日本人に比べて硬く薄いので、おしゃれ用ピアスの軸も短いことが多いようです。
日本では、大人になってからピアスをあける人が多いので、6ミリでは長さが足りない人がほとんどです。半数以上の人は耳たぶの暑さが7ミリ程度あります。
おしゃれ用(セカンド)ピアスであればスタンダードサイズの方がロングサイズよりデザイン性の高い物が多いので、無理をしなければ使用して構わないと思いますが、短すぎてトラブルを起こすようではファーストピアスとして不適格です。
ご自身のお気に入りのファーストピアスを使いたい場合は、スタンダードサイズで間に合うのかどうか、医師にキチンと計ってもらいましょう。
☆参考までに
日本で、ピアスをあけた人の耳の厚さのデータを示します。(古いデータで出典不明です)
詳しくは、ピアスをあけた際にお渡しする説明書を参照してください。
消毒液やジェルを付けてトラブルを起こす人がまれではありません。
あけた日から毎日きれいに洗ってください。
シャンプーや石けんをつけて構いません。シャワーできれいに汚れを洗い流してください。
キャッチの隙間やピアスの軸に汚れを残さないように。
外れる心配からキャッチを締めて耳たぶを挟みつけてしまうことがあります。
トラブルの多くはキャッチを締めたために軸の長さが不足してしまうことによっておきます。
また、注意していても、ピアッシング後、耳が赤くなり腫れが長引いたり、強く出る方があります。
腫れやすいであろうと予測のつく肌をお持ちの方には、あらかじめ特別に注意事項をご説明しています。
もちろん、耳の形状で条件は変わります。
トラブルを起こしたら、一刻も早く熟練した医師に診てもらう事をお勧めしています。
イアリングやピアスなど耳につける装身具によるかぶれやトラブルの多い場所です。耳たぶがピアスやイアリングでかぶれて赤くなり、じくじくしてきても、金属アレルギーとは限りません。装着時の角度などでピアスホール内に小さな傷がつき最近感染を起こしていたり、キャッチの締めすぎによる鬱血が引き金になるなどさまざまな原因が考えられます。
ピアスを装着するときのちょっとした注意点や習慣を守るだけで、問題なくピアスをつけ続けることが可能な場合もあります。もしトラブルを起こしたら、まずは診察を受けてみてください。
ピアストラブルの軽度のもの(ピアス穴から膿が出る、穴の周囲が腫れて痛い、ピアスが通らないなど)は内服薬(抗生剤や消炎剤)と皮膚科的処置(シリコンチューブ留置や洗浄、軟膏処置など)で治まることもあります。
不良肉芽が生じたり、ピアスホールが裂け、ちぎれてしまったものなどは、手術が必要となります。ピアスによる耳切れを参照してください。
ピアストラブルとして受診され、金属アレルギーを心配される方の多くが、実は金属かぶれではなく、ピアスの装着の仕方に問題があるようです。
本当に金属アレルギーの可能性が疑われる場合は、専門機関にご紹介してパッチテストをお勧めしていますが、それ以外の場合には検査は積極的にお勧めしていません。
金属アレルギーは、金属を使っているうちにある日突然発症するとされています。
パッチテストがマイナスでも、将来的に金属アレルギーにならないと保証することができません。
稀ですが、パッチテストすることによって、かえって金属アレルギーに成る方もあります。
また、金属アレルギーのテストで、色素沈着が残ってなかなか治らない方もあります。アレルギー検査が本当に必要かどうか医師に確認してください。
初めてピアスを開ける方の、金属アレルギーの割合は決して高いものではありません。
医療用ファーストピアスは純チタンを用いて作られていますので、安心してピアッシングを受けていただけます。
おしゃれ用ピアスを持ち込んでのピアッシングは、金属アレルギー以外にも様々なトラブルの原因になりやすいため、当クリニックではお受けしていません。
ピアストラブルを起こすと、金属に接する部分の皮膚が溶け、細菌感染を起こして膿が出たり、どろどろのゼリーのような組織が孔の中に充満したりしてきます。
この状態で放置すると、金属が腐食した結果金属アレルギーを引き起こしたり、溶けた皮膚の一部からできものが発生したり、時にはケロイドになって耳たぶが変形してきたりします。
しかし早期であればピアスホールを温存して傷を治す事も可能です。まず原因となったピアスを外し、皮膚が溶けた部分は消毒した上で、アレルギーなどを起こす可能性の少ないシリコンチューブをピアスホールに通して留置します。
直径1ミリ程度の透明なチューブなので、丸く結んでおくとあまり目立ちません。抗生剤などで感染と炎症を抑え、傷が落ち着くまで1ヶ月以上そのままにします。もちろん時々汚れを取り、毎日きれいに洗った方が良いでしょう。
痛みや腫れが治り、傷が乾けば、かぶれにくい素材のピアスを用いてファーストピアスのようにしばらく外さずにおきます。様子を見てお気に入りのものに交換しましょう。トラブルが再発しなければもう大丈夫です。
耳たぶや耳の裏側、周囲の皮膚などは「表皮嚢腫(毛包嚢腫、粉瘤、アテローマ、俗に脂肪のかたまり、脂肪腫などと呼ばれることもあります)」ができやすい場所の一つです。
耳にできる腫瘍の中では最もポピュラーなもので、耳垂(耳たぶ)に多発することもあります。
皮下に巻き込まれた皮膚の一部が原因となってピアストラブルを起こした場所によくできます。また粉瘤のように見えてコラーゲンが硬いしこりになるケロイドが発生することもあります。
完全摘出できれば再発せずに完治することが期待できます。手術せずに内服薬や注射などで抑えた場合は、完治せずに再発を繰り返すことがあります。
多くはピアストラブルに伴って耳垂(耳たぶ)や耳輪(耳の縁)に沿って発生します(ピアスケロイド)。その他、外傷ややけどによるものもあります。
粉瘤と紛らわしい場合もあり、時には合併することもあります(ケロイドの中心に粉瘤があることがある)。
盛り上がって目立ってきてから受診されることが多いのですが、硬く盛り上がったものは原則的に手術で全切除します。(レーザー治療は現時点ではお勧めしません。ステロイド注射が学会で推奨されていますが、注射単独では完全に治すことは困難な上、正常部分との境界が不明瞭となり、後々手術治療で確実にケロイドを切除することが非常に難しくなるため避けて欲しい治療法です。)
完全摘出すると再発することは稀ですが、正常部分との境界が曖昧で取りきれずに(特にステロイド注射を受けていた場合)取り残した部分から再発することがあります。術後の長期フォローと内服治療や圧迫治療などが必須です。再発した場合、しばらく内服療法などで治療した後再手術を行いますが、術後に放射線治療などが必要になる場合があり、その際には大学病院等の専門施設をご紹介することになります。
ケロイド(特に軟骨面を貫通して裏と表にまたがるケロイド)は切除と再建に技術を要するのですが、健康保険では皮膚皮下腫瘍として扱われ、切除部が大きく欠損して皮弁術や植皮術を用いて耳介を再建する必要があっても認められないことが多いので、手術は自費とさせていただくことにしました。
耳たぶのど真ん中にズドンと気に入らないピアスホールが、という方もご心配なく。
ピアスホールを閉じる手術を行っています。小さな穴ですが、ピアスの穴はトンネルの中にも皮膚がはってしまっているため、少しでもその皮膚を残してしまうとなかなか赤みが減らず治りが遅くなり、場合によってはでき物状に腫れてくることもあります。手術に際しては前後にある穴の間をつないでいる薄い皮膚のトンネルを残さず摘出する必要があり、意外に難しい手術です。
穴の中の皮膚を完全に取り切ってしまうと、穴は一回り大きくなります。それを耳たぶの形が変形しないように縫い合わせます。
大きな孔やトラブル後の複雑な孔は、必要ならZ形成術などの皮膚の方向を変えてやる手術方法を取り入れています。
バーベルなどで拡張したり、トラブルで縦に長く伸びたピアス穴などは通常の方法では治せません。軟骨部分に穴を開けてしまっている場合は軟骨移植などが必要な場合があります。
また特に大きなリングなどをはめて拡張したものは、周囲の皮膚も引き伸ばされて傷み、正常な皮膚とは伸び縮みの特性も異なっているため、そのまま縫い合わせても平らには戻りません。表と裏で別々にZ形成術やその他の皮弁術を行いますが、術後に傷が変形して縫合部がへこんだりすることがあります。
以前はピアスホールを残したまま一部を切り取って穴を縮小する手術を行っていましたが、創部にシリコンチューブなどを留置しておく必要があり、一度感染を起こすと抜かない限り治癒せず治療に難渋することがあります。
このため現在では、一度完全に塞いでから開け治すことをおすすめしています。
ピアスホールの穴ふさぎは通常自費で行なっています。今のところ塞ぐ数によって費用を計算していますが、難易度や大きさによって決める方向を模索しています。現在も、拡張したものや切れたもの(切れそうなものも含む)は別の料金体系としています。
凹みや変形に関しては目立たないよう努力しますが、術後には何らかの「傷跡が残る」ことはご了承いただきます。
一般的には傷の治療を優先し、ピアスホールを残すことはできません。完全に治ってから希望があれば新たに開けなおすことになります。
他院で行なった耳介手術の修正は原則として自費で行っています。ご相談ください。
耳の軟骨部分や、トラガス部分にピアスをあける方も増えてきました。2カ所、3カ所を一度に開けたいという方もいます。
こうした場合は、通常のピアッサーやピアスガンが使えないことがあり、また装着後もうまく洗えなかったりして、トラブルを起こす方が稀にあります。
ふつうのファーストピアスでもよいこともありますが、バーベルタイプが必要なこともあります。
耳の形状でピアスにふさわしい方法や条件は変わります。ご希望の方は一度診察を受けてご相談ください。
以前は行なっていたへそピアスなどに関しても、現在は中止させていただいています。
専用のボディピアッサーを使い、大型のバーベル等を使用してあける方が、ニードル(針)よりも安全でトラブルが少なくなりますが、様々な部位のご依頼にお応えすることが難しく、現在のところ、ピアッシングは耳に限定させていただきます。