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薄毛の悩みと治療
〜 AGA and Propecia/ Finasteride 〜

イメージ写真

AGA(男性薄毛)の治療は、
正確な診断をつけるところから始まります。
髪が薄くなる(毛が抜ける)状態には
様々な原因があります。

薄毛に関するご相談は自費になります。通常は院長が診察します。
円形脱毛症や皮膚炎に伴う脱毛など、病的なものは
皮膚科で治療することもあります。


大江橋クリニックで行うAGA治療

AGA(エージーエー)とは、AndroGenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のことです。
詳しい説明は後回しにして、まずは代表症例です。診察の合間にパッと撮影させてもらうので、角度も縮尺も揃っていませんが、一見して改善していることがわかります。

症例1:プロペシア®錠内服開始時年齢54歳 治療期間2年8ヶ月

頭皮の脂漏性皮膚炎があり、毛嚢炎や赤み痒みが消長し、ビタミン剤や抗生剤を併用した時期もあります。市販のミノキシジル外用(リアップ)はかぶれるため使えませんでした。1年後くらいに一時的に抜け毛が増えるなど条件の悪い戦いでしたが、2年8ヶ月後にはかなり回復しています。約10年前の症例です。今も治療を頑張っておられることと思います。

治療の主体はプロペシア®錠1mg内服です。1日1回1錠、併用薬の禁忌なし、アルコールOK、飲む時間の制限なし、というほとんど制限のない嬉しいお薬です。副作用として肝機能障害や性機能障害などが報告されてはいますが、ほぼ遭遇することはありません。前立腺の検査値PSAを下げるので、健康診断の際には医師に内服していることを告げる必要があります。もちろん副作用のない薬は存在しないので注意は必要ですが、定期的に診察を受けていただき処方期間を見直すなどして安全性を高める努力をしています。
ただこの治療は、薬の力で抜け毛を抑えているので、やめて時間が経つとご本人の実力に戻ってしまいます。他の治療法を併用しても(その治療法が体に害がなく有効なものなら)問題はありません。市販のリアップ(塗り薬)との併用はどちらの治療も日本皮膚科学会ガイドラインで効果を認めていますのでおすすめです。
大江橋クリニックでは、まず診察を受けていただき(美容初診料5,500円)、定期的に診察して経過を追いながら処方されたお薬を飲み続けていただく治療となります。薬代はひと月税込11,000円です。他に診察料(自費美容指導料2,200円)が別途かかります。ジェネリックのご用意がありますが、現在ジェネリック医薬品の流通が混乱しており、正常な入荷が見込めないため現時点では積極的にお勧めしておりません。

症例2:プロペシア®錠内服開始時年齢34歳 治療期間10年8ヶ月
上段左から初診時、2年後、5年後、10年後

この方も頭皮の脂漏性皮膚炎があり、また花粉症などのアレルギーもあって、ビタミン剤や抗アレルギー剤を併用した時期があります。しばらく通院できず長期間お薬が切れた時期もあるなど、必ずしも順調ではありませんでしたが、5年めくらいからは年数回の受診でコントロールできるようになり、大きな変化なく治療継続できるようになりました。

治療の主体はプロペシア®錠1mg内服です。注意点などは上の症例1と同様ですので省略します。
大江橋クリニックでは、まず診察を受けていただき(美容初診料5,500円)、定期的に診察して経過を追いながら処方されたお薬を飲み続けていただく治療となります。薬代はひと月税込11,000円です。安定していれば3ヶ月分くらいまで処方できます。遠方の方や海外在住などで、最大半年くらいの長期処方をする場合がありますが、あくまで症状が安定していて安全性の見込める期間の処方となります。他に診察料(自費美容指導料2,200円)が受診のたびごとに別途かかります。

症例3:プロペシア®錠内服開始時年齢46歳 治療期間3年5ヶ月

この方も頭皮の脂漏性皮膚炎があり、初診時は頭頂部は赤く、かきむしった傷がたくさんありました。しかし皮膚炎の治療に積極的に取り組んでいただき短期間で炎症は治りました。以後は順調に経過し、生え際が前進して産毛だったところが黒く長い毛に変わり、頭頂部はやや白髪が増えたものの全く気にならなくなりました。

治療の主体はプロペシア®錠1mg内服です。注意点などは上の症例1と同様ですので省略します。
大江橋クリニックでは、まず診察を受けていただき(美容初診料5,500円)、定期的に診察して経過を追いながら処方されたお薬を飲み続けていただく治療となります。薬代はひと月税込11,000円です。皮膚炎の治療はAGAと無関係ではありませんが、治療方針や治療目標が異なりますので保険診療が可能です。ただし別々の診療となりますので、診察代やお薬代は別途かかります(毎回保険証が必要です。)

現在治療中の患者さんはたくさんおられますが、今回提示したのは大江橋クリニックが開院してまもなく、およそ15年ほど前から治療を開始した患者さんです。治療開始後半年から1年程度は現状維持が続きなかなか劇的な改善とまでいかない方も何割かおられます。しかし、治療を継続する限り悪化した方は今の所皆無です。
発売元の資料によれば、治療した患者さんの98%に効果があり、そのうち1年目から毛量が増加する患者さんの割合は60%程度ということですから、感覚的にもあっています。2年目、3年目と年を追うごとにおよそ10%程度ずつ結果に満足できる方が増えていきます。

症状がかなり進んでからでも回復は期待できますが、進んだ道を引き返すにはそれなりの時間がかかるということでしょう。できるなら、気になり始めたら予防的な意味で治療を始めると、常に若々しいイメージを維持できるものと思われます。

AGAとは

AGA(エージーエー)とは、AndroGenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のことです。
成人男性によくみられる髪が薄くなる状態で、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、 どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。

イメージ写真:新緑

→ AGA参考サイト

AGAイメージ

一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。
AGA(エージーエー)は皮膚内で毛髪を作り出す「毛包(もうほう)」が十分に成長しないため、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまい、ゆっくりと抜け毛・薄毛が進行していきます。ただし、うぶ毛は残っています。
毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。

母方の親戚に薄毛の男性はいますか?

必ずしも一般に広く認められているわけではありませんが、X染色体上にある男性ホルモン受容体遺伝子が脱毛に関連しており、このため薄毛は母方の祖父や祖母から遺伝すると考えられています。

しかしそれだけではなく、常染色体の遺伝子の関連も知られていて、父方の脱毛が息子の脱毛に関連することもあるようです。
男性ホルモンの影響が大きいため、体毛が濃かったり眉毛や髭の濃い方に多いようです。

プロペシア

皮膚科学会のガイドライン

薄毛治療には民間療法を始め様々な種類がありますが、日本国内でほとんど全ての人に確実に効果があると認められているのは、ミノキシジル(商品名リアップ)の外用と、フィナステリド(商品名プロペシア)およびその類似薬デュタステリドの内服の2つです。

そのほかの治療も効果がないわけではありませんが、個人差や状況により効果が認められない事もあり、推奨度Aになっていません。

リアップ購入については薬局等でご相談ください。大江橋クリニックでは扱っていません。

プロペシアについては診察を受けていただいた方に処方することができます。

現在、男性の薄毛治療の切り札ともいえる「プロペシア®錠」は医療機関のみで処方できますが、健康保険の対象ではなく自費診療となります。
大江橋クリニックでは初診時に頭皮の診察を行い、他の原因があればそちらを優先して皮膚科専門医が治療します。

皮膚科のトップページ

プロペシア®錠の処方に際しては、副作用や効果について院長が詳細にご説明しています。
受診ごとに頭皮の状態を診察し、記録を取り、回復を阻害する要因がないかなどご相談しています。

他にも有望な第二世代の内服薬が開発されていますが、現在のところ副作用報告等の観点から一般にお勧めできる状況ではないと考え、大江橋クリニックでは扱っていません。

また、ご希望があれば内服治療に加えて他の治療を組み合わせることもできます。

初診料 5,500円 再診料 2,200円

プロペシア®錠 1mg 28日分〜84日分 11,000円〜33,000円

(プロペシア®錠には0.2mg錠と1mg錠があります。通常は1mg錠を処方します。0.2mg錠でも効果がないわけではありませんが、販売価格は変わらないので特に含有量の少ないものを選択する必要性はないと考えています。違いについては診察時に詳しくご説明いたします)

自費診療の料金表

東和薬品製造のジェネリック(プロペシアの後発薬 商品名フィナステリド)を取り扱っております。
ジェネリック医薬品の効果については諸説ありますが、この薬剤に関しては吸収特性や薬効から考えて、先発薬とはさほど差がないものと思い採用しました。

フィナステリド1mg錠(トーワ) 30日分〜90日分 5,500円〜16,500円

現在全般的にジェネリック医薬品の流通が不安定となり、発注量に見合う入荷がありません。
このお薬についても、希望通りの量を継続的に処方できない恐れがあり、その場合一時的に他社製品に切り替えたり先発品に戻したりという必要が出てくることが考えられます。吸収特性などは製品によって異なるため度々変更すると効果が安定しない恐れがあります。このため現在は積極的にお勧めしていません。

ジェネリック医薬品は先発品の特許切れに伴い同様の成分を含有するため同等の効果が認められるものとして販売が許可されています。その際、実際に吸収曲線や動物での吸収を実験して確認する必要がないため、厳密には各社の技術や製造法の差によって効果に差があるものと推察できます。
この薬剤に関しては服用開始時に多少の吸収速度などの揺れがあっても継続的に服用を続けていくと血中濃度が安定してくるタイプのお薬と考えられます、従って、継続して服用を続けるという使い方をする限り先発薬とはさほど差がないものと思い採用しました。
もちろん添加物の種類や原薬の純度等の観点から薬剤アレルギーの発生頻度などには差があると考えて良いと思います。

診察の際に詳しくご説明しますのでご安心ください。

ここで説明していない点については、症例写真の説明欄に詳しく書いてあるのでまずそれをお読みください。

フィナステリド(商品名プロペシア)は、男性ホルモンがDHTという脱毛を引き起こす物質に変化するのを抑制します。男性ホルモンに影響を与える薬品のため、胎児に悪影響を与える恐れがあり、女性は使用することができません。
また女性が服用しても効果がないことが確認されています。

副作用報告はほとんどありませんが、肝機能障害が起こる可能性があるとされています。(実際には国内ではほとんど報告例がありません。)
男性ホルモンに影響を与えることから、稀に(1%程度)性欲減退や、(以下は!%未満)それに伴う射精障害、精液減少など性行為に影響を与える副作用が起こりうるとされています。(大江橋クリニック通院中の患者さんで、その様な副作用で服用を中断された方は現時点では一人もいません。)

以前はスポーツにおけるドーピングの問題もありましたが現在では解決されています。
前立腺疾患の検査値に影響するので、検査を受ける場合は服用を医師に告げる必要があります。また内服中は献血できません。

最後に、このお薬の効果は飲み続けている間続きますが、飲みやめるとご自身の実力に戻ります。やめた途端に毛が抜けるわけではありませんが、年齢とともに徐々にAGAは進行していきます。副作用が出ない限り、飲み続けることをお勧めします。

AGAのその他の治療法

髪の成長を左右する因子については様々な研究が進められており、ほかの人体のパーツと同様、単純なものではなく数多くの因子が影響を及ぼすものと考えられています。

その中で、理論として受け入れられやすくターゲットの受容体が特定されているものとして、フィナステリドを始めとするDHT(ジヒドロテストステロン)の合成阻害薬があります。
DHTは皮脂腺を刺激して皮脂を過剰に分泌させることで男性型脱毛を誘発すると言われています

アメリカ食品医薬品局 (FDA) が認めた男性型脱毛症に有効な薬は、このプロペシアと、同じ酵素を阻害するデュタステリド、ミノキシジル(日本では外用剤としてのみ承認)のみです。

これ以外の治療法は主に頭皮環境を改善する目的のものが多く、日本において多く見られる生え際の後退にはあまり効果がないと言われています。

実験室レベルで効果があるのではないかと考えられているものはたくさんあり、特に上で述べたDHTを抑制する物質は期待されているが、実際に使用して効果があったとするものは少なく、個人差も大きいようです。

ノコギリヤシ、コーヒー、カボチャの種、一部の抗真菌薬(水虫薬)、亜鉛などが実際に治療に用いられていますが、中には試験管内と人体では逆の働きをすると言われるものもあり、かえって脱毛を促進する場合もあるようなので注意が必要です。

5-α還元酵素阻害剤としては、フィナステリドの作用しない1型5-α還元酵素も阻害するデュタステリドが開発され、臨床試験では効果の発現も早く増毛効果も強いとして期待されています。

しかしデュタステリドにはプロペシアでは少ないとされていた副作用が比較的多いという欠点があり、特に男性ホルモンの阻害作用による精子の現象など、壮年男性にとってはより問題が多い事象も報告されています。このため製品化も遅れ、いまだにプロペシアに置き換えてしまって良いほどの信頼性が得られていません。

このため大江橋クリニックでは今のところプロペシア(およびそのジェネリック)以外を扱う予定はありません。

女性の場合には「女性の男性型脱毛症」(Female AGA, FAGA)と呼ばれる状態があり、生え際のラインはあまり変わらずに頭頂部・前頭部を中心に頭部全体の毛髪が細くなる場合が知られています。原因については諸説あり、いずれにしても男性専用の治療薬であるプロペシアは女性には使えないため、リアップなどの外用が治療の中心となります。

女性用の内服薬が様々な形で市場に出ていますが、結局のところ各種のビタミン剤や微量元素を組み合わせたサプリメントに過ぎないとも言え、現時点では決定打に乏しいと言えます。