🌸🌸🌸 大江橋クリニック皮膚科の診療方針
皮膚科専門医は数が少ないため、どうしても混み合います。

長時間待って診察室に入ると、ちらっと患部を診て「塗り薬を出しておきますから塗ってください」 といわれておしまい。
どんなふうに、いつまで塗れば良いかも言ってもらえなかった。塗っても治らなかったから一度しか行っていない。
そんな話をよくうかがいます。
大江橋クリニックでは、できるだけ一人一人の患者さんにご自身の病状を理解していただき、薬を処方する場合も、変更する場合も、中止する場合も、その理由をなるべく明確な言葉でご説明するため、時間をかけて診療しています。
そのためどうしてもご予約が取りにくくなってしまいますが、診療の質を保つため、ご理解いただきたいと思っています。
皮膚科医は 皮膚の専門家です
大江橋クリニック副院長 皮膚科専門医 小川 基美
皮膚科は副院長が開院時より変わらず診察をしています。

一般の内科や外科の先生が、「ついでに」皮膚科を標榜し(看板にあげ)皮膚科的な診療を行なっているクリニックも多数あります。いわゆる「家庭医」によるプライマリ・ケアと考えれば、そのこと自体は責められるべきではありません。
しかし、皮膚科疾患は数が多く、その多くが似た症状で診断がつきにくいため、「わからないから取りあえずステロイド軟膏」といった荒っぽい診療に陥る危険があります。これでは「医療に関する素人」である患者さんが「取りあえず市販薬」を塗るよりも、更に弊害の多い治療になってしまいます。
3〜4日待っても、あるいは市販薬を塗っても治らなければ、信頼のおける「皮膚科専門医」を 受診しましょう。それが病気を「こじらせない」こつです。
コラム:大江橋クリニックで皮膚科を始めて
開院当初より、患者さんの勤務先の会社の産業医の先生方、各会社の診療所の先生方、看護師や薬剤師の先生方と連携をとりながら治療を行ってきた結果、いろいろな専門分野の方々とのつながりができています。
淀屋橋・北浜周辺に勤務する患者さんに際立って多い疾患がいくつかあります。やはり心身のストレスと密接に関連しているように思われます。
こうした疾患について皮膚科・形成外科疾患の治療に当たる際に、私たちの専門領域以外のご相談に関してもある程度対応できるように、内科、眼科、耳鼻科、整形外科、血管外科、麻酔科、精神科、心療内科などの先生方との連携は欠かせません。様々な専門領域の開業医の先生方、大学病院や地域の中核病院の診療部長の方々にも安心して患者さんをご紹介できるルートができ、また患者さんの日頃の健康管理をされている各社看護師の方、薬剤師の方ともネットワークをより緊密に張り巡らせることができるようになりました。
皮膚科の診療は、患部を見ることから始まります
皮膚科学は内科などと違い、肉眼的な所見つまり症状を見極めることから発達した臨床医学の一系です。
最近は皮膚にも色々な働きがあることが解明され、身体を覆う単なる革袋ではないことが分かっています。
私も、たくさんの高名な先生方から皮膚の構造や機能に基づき、病態生理からみた皮膚疾患の考え方を学ばせていただきました。
皮膚はあなたの身体に加えられる様々な影響(その影響は内からも外からも加えられます)に鋭敏に反応します。
たとえば感情が波打っただけで頬が赤くなる。日に当たると日焼けをする。その量や時間により黒くもなり皮がめくれもします。
適切な治療をすると、そういった反応を最小限にとめる事が出来ます。
どうしてそういった反応を起こすのか?次に起こる反応は?この作用をとめるには?
ある先生は、私にこう言いました。
「まずは見よ。そしてそこから考えよ。皮膚疾患の診断は、皮膚病変を理解することから始まるのだ。」
この言葉を心に刻んで治療をすすめるよう心がけています。
院長からひと言
このページは皮膚科の領分ですが、「見ること」に関して院長が学生時代に経験したエピソードを一つこの場を借りて紹介します。
当時の京都大学病理学教授・翠川先生から授業の初めにうかがったのですが、先生が病理学の研究のために留学された際、留学先の主任教授は先生に1枚のプレパラートを渡し、「これを見なさい」と言ったきり、1週間それ以外何も教えてくれなかったそうです。
仕方なく来る日も来る日も同じプレパラートを顕微鏡で観察していると、そこにある細胞の一つ一つが、なぜそこにいて何をしているのか、少しずつストーリーが見え始め、やがてそれが何の病気で、その臓器に何が起こっているのかはっきり分かるようになったといいます。
見る目を養えば、同じように患部を見ても、一瞬で要点がつかめるようになります。私も、自分の診断に確信が持てないとき、小川先生を呼んで患部を見てもらいます。先生は私に見えない重要な何かを見てとる「皮膚を見る眼」をお持ちだと思っているからです。
皮膚はとても鋭敏で繊細な臓器の一つです
臓器というと肝臓や腎臓などの内臓を思い浮かべがちですが、皮膚は医学的には一つの臓器とされています。
皮膚の面積は成人で約1.6平方メートル、皮膚の重量は3kg程度、皮下組織を加えると9kg程度、人体最大の臓器でもあります。
皮膚は、環境や生活習慣などの影響を受けて、日々変化し続けています。皮膚は人の生活や環境など、その人を雄弁に語る自叙伝のようなものです。
誰しも、皮膚に嘘はつけません。また、皮膚も嘘はつきません。
皮膚の働きは多彩です。防水や保護、体温調節、最近大きく解明された免疫機能、知覚を伝える、分泌、合成、ほんのちょっとの吸収作用などがあります。
大きな臓器をトラブルなく保つことは、それなりの努力を必要とします。
大江橋クリニックでは、 できてしまった皮膚疾患を治療するだけでなく、新しく皮膚疾患ができにくい皮膚をつくることを目標に治療をすすめています。
こんなことをやっています
皮膚科で扱う疾患と治療
皮膚科では、主に内服薬や外用剤(軟膏など)を用いて治療できる皮膚トラブルを扱っています。具体的な病名などは各疾患の治療の説明ページにまとめてあります。
皮膚科疾患には急速な経過を取り短期間で治ってしまうものもありますが、体質とも言えるほど長期にわたって症状が続き、治療の手を緩めるとぶり返してくるものも多くあります。このような場合、できるだけ早期に安定した状態に持ち込むとともにレーザー治療などを併用して、強い薬を使い続けなくても快適に過ごせるような方法を工夫しています。
大江橋クリニックを代表する総合美容レーザー治療「大江橋マジック」をはじめとするきちんと効果のあるレーザー治療は、内服治療やステロイド軟膏などを中止できるところまで持ち込む優れた方法と考えています。また、気になるホクロやできものをきれいに取る皮膚外科手術は、形成外科・美容外科を担当する院長との連携のもとで行ないます。
中波紫外線(Narrow Band UVB)治療なども必要に応じて行なっています。
ケミカルピーリング、イオン導入などは総合美容コース(大江橋マジックやお肌デトックスなど)の一環として行なっています。(医師が必要と判断した場合、個別に内容を調整して組み合わせています。)
大江橋クリニックが得意とすること
美容皮膚科のレーザー治療
当院の皮膚科診療は、皮膚科学会のガイドラインに準拠しており、決して特殊な治療や実験的治療を行なっているわけではありません。基本に忠実に、確実な診断を心がけ、なるべく速やかに不快な症状を軽くすることを目標にしています。
しかし皮膚のトラブルの中には健康保険ではよい治療法がなかったり、手段が限られるものも多く、そうした保険で対応できないお悩みに対しては美容皮膚科診療、美容外科診療も適宜組み合わせて行なっております。
特に大江橋クリニックが得意とするレーザー治療に関しては、医療用レーザーが関西に導入されて間もない1990年代初め頃より、当院院長が様々な治療に携わっており、その経験を生かしたきめ細かな治療を行なっております。レーザー機器は遠赤外線領域から可視光領域までの幅広い帯域に対応した各機種を、疾患に応じて使い分けています。
形成外科医との連携も特徴の一つです
手術や外科的治療が必要な場合は、その場で形成外科(院長)にバトンタッチし、迅速な処置を行なうなど、皆様の皮膚のお悩みに広くお答えできるよう努力しております。
完全予約診療でいつも同じ医者が診察します
完全予約として以前のように二時間待ちといった事態は無くなりましたが、できるだけ予約時間より少し早めにおいでください。
大江橋クリニックは交通機関も多様なビジネスの中心淀屋橋・北浜に近く、通いやすい立地で気軽に通院していただけるようにと設立されました。診療時間は変わりましたが、いつ行っても同じ医師がいる安心感のあるクリニックでありたいと思っております。
皮膚科診療案内
ステロイドは怖い?
アトピー性皮膚炎などに関しては、最近になってステロイドを含まない外用剤が次々と発売され、ステロイド軟膏抜きに治療できるようになってきました。しかし適応が限られていたり使用方が難しい薬もあり、また症状によってはステロイドを使わないとコントロールできないこともあります。
ステロイドは人体にとって必要不可欠なホルモンです

ステロイドは「副腎皮質ホルモン」とよばれるホルモンの一種です。その名の通り、副腎という臓器(小さくて腎臓の上に乗っているため「副」とついていますが、実際は生命を保つ上で不可欠の臓器です)の、皮質(表面に近い部分)で作られるホルモンで、人体の中では微量で様々な働きをします。
つまり、人体にとっては必要不可欠で、ステロイドが体内になければ人間は生きていくことができません。
ステロイドは局所に投与されると、炎症をおさめ様々な機能のバランスをとり、異常な活動をしている細胞を安定化させる働きをします。働きが強すぎたり投与量が多すぎれば再びバランスが崩れますが、適切にコントロールすれば短期間に炎症を鎮めることができます。
ステロイドの必要性、その有用性につき、きちんと説明すると納得して使ってくださる方が大半ですが、中には、ステロイドは絶対だめだとおっしゃる方がいます。
ですが、ステロイドは数多くの皮膚疾患に対して素晴らしい効果を発揮し、無茶な使い方さえしなければ決して怖い物ではありません。
使い方次第なのです。
その正しい使い方を患者さんに理解してもらうのが私たち皮膚科医の役目の一つだと考えています。
大江橋クリニックではステロイドを治療のツールの一つと考えています
どの薬にも副作用はあります。漢方やビタミン剤にも副作用はあります。
「毒にも薬にもならない」なんてことわざがありますが、誰にも副作用がないような物は主作用もなく薬にはならないと思っています。
副作用が出ないようにするには、患者さんの協力が不可欠です

あなたも、薬のよい作用だけを享受して、うまい使い方で皮膚炎の炎症をおさめてください。
副作用を回避しながら症状が改善する使い方や、ステロイドの由来などを記したパンフレットも用意しています。必要な方はご相談下さい。
ステロイドを含む外用剤のランクの一例

ステロイドは皮膚科医の強力な武器です
ステロイドは使わない、あるいはステロイドは人体に有害である、という信念を持って、脱ステロイドと称する治療を試みる医師もいます。
しかし、ステロイドが皮膚科医の武器に加わったことによって、皮膚科治療は劇的に進歩したという事実に目をつぶってはならないと思います。
皮膚科医にとって、ステロイドは治療の際の大切な武器です。しかし、武器ですから切れ味は鋭いのですが、使い方を誤ると危険な面も持っています。
マスコミに副作用が大きく取り上げられるせいでしょうか、怖い危険な物と考えている患者さんが時々みられます。(当院ではかなりその数は少ないようですが。)
例えば、彼氏にカレーを作ってあげるとき。
包丁は刃物だから使い方を誤ると手を切る可能性があります。危険ですよね?
だからと言って、ジャガイモを1個丸まま皮ごとカレーに入れる人はないでしょう。
「わたしは包丁を使うの上手よ。見てて。ほら。皮むきも面取りもスーイスイ。」なーんて使いませんか?
そうです。包丁は使い方を間違えると手を切ってしまう危険な道具ですから、手を切らないように左手は指先を丸めて、猫の手のようにして材料を押さえるように習いませんでしたか?
上手に使いこなして、熟練すると、にんじんや大根から立体的な鶴や牡丹を切りだすことも・・・。(私は桜や梅ぐらいしか切れませんが)。
そう、うまく使いこなすことが大事なのです。
強力な非ステロイド治療薬もいろいろあります
ステロイドは強い症状を速やかに収める非常に良い薬ですが、最近ではステロイド外用薬と同等に近い効果のある外用薬も広く使われるようになっています。また生物製剤や免疫抑制剤などを組み合わせて非常に重症な状態を劇的に改善できるようにもなってきています。
医療は急速に進歩しています。効果が十分でないのに同じ治療を長い間続けることはお勧めしません。新しい治療にチャレンジして効果を確かめることも大切です。
中波紫外線(NarrowBand UVB)治療
この治療を受けられない方
- 光線過敏症のある方
- 皮膚悪性腫瘍の合併・既往のある方
- 免疫抑制剤内服または外用中の方
尋常性乾癬や円形脱毛症など一部の疾患には、紫外線治療が有効なことが知られています。
光線療法は従来、長波紫外線(UVA)と薬剤を組み合わせた治療(PUVA療法など)や中波長紫外線(UVB)療法が主体でしたが、近年、中波紫外線、中でも特定の波長のみを選択的に照射する方法(ナローバンドUVB照射療法)が開発され、保険適応にもなっています。
※ Parrish & Jaenickle は乾癬に対する有効波長を検討して、304-313nmの領域は最小紅斑量以下でも治療効果があることを明らかにしました。このナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、ナローバンド専用蛍光管が開発されると共に1990年代より海外において普及し始め、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。
NB-UVB治療は感光性薬剤を使用しないため、照射後の遮光など危険を避ける処置が不要で、なおかつ照射時間が短く、他の紫外線療法と同等以上の効果が認められています。安全性が高く、小児や妊婦にも使用可能であり、従来の治療法にナローバンドUVBを組み合わせる事によって内服やステロイド外用の量を減らすことが期待できます。

乾癬の治療においてもビタミンD外用剤との相乗効果があり、共に用いることによって治療に要するUVBの照射量がかなり削減されるとの報告がなされています。しかし紫外線によるビタミンDの分解も報告されており、使用に当たっては照射後に外用することが大切です。
大江橋クリニックでは、開院当初よりこの治療を導入しています。当院で導入している機器の特性上、全身を一度に照射することができません。円形脱毛症やアトピー性皮膚炎の顔面手足など、部分的な照射を美肌レーザー治療と併用するなどして行っています。
適応疾患は以下の疾患ですが、 結節性痒疹、扁平苔癬などへの有効性も報告されています。
- 尋常性乾癬・類乾癬
- 有効率の報告は、週3回照射した場合15-25回で治療の継続がいらなくなるとするものがある。
また、直後にビタミンD製剤の外用を併用することで照射量を減らせるとの報告がある。 - 尋常性白斑
- PUVAと同等の効果があると言われている。週1回照射半年での改善例の報告がある。顔面にも照射可能である。
一方、手足の白斑では反応が悪い。少なくとも半年間は継続する必要がある。 - アトピー性皮膚炎
- 標準的なステロイドや保湿剤外用で満足が得られないものに第2選択として使用される。
88%でステロイド外用の減量が可能であった。 - 円形脱毛症
- 全てのタイプの円形脱毛症に効果が見られる。十数回の治療で発毛が見られるという報告が多い。2017年頃からガイドラインでも推奨されるようになった。
- 掌蹠膿疱症・菌状息肉腫(症)・悪性リンパ腫・慢性苔癬状粃糠疹
- これらの疾患に大江橋クリニックで実施した例はない。
治療方法

【原則】まず、MED(最小紅斑線量)の50%くらいの線量から照射を開始し、効果によって徐々に線量を増加していきます。
週に2~3回行うと非常に効果的ですが、月1回の通院でも行えます。
紫外線療法の副作用
ナローバンドUVBの副作用としては、皮膚の赤み、色素沈着(日焼け)、ほてり感、ヤケドなどがありますが、他の紫外線療法より起こしにくいと考えられています。
光発癌のリスクに関してはまだ不明な点もありますが動物実験、臨床データよりUVBと同等前後のリスクもしくはそれより少ないと考えられています。
※ 頭部などの場合には穴あきシーツなどで患部を露出し照射します。紫外線障害を防ぐ目的で紫外線カットゴーグルを着用します。
液体窒素による凍結療法
※ 現在はレーザー治療の方が美容面でも優れ安全確実であると考え行わなくなりました。
いわゆるシミや首に多発する小さなイボ(アクロコルドン)に対し、この凍結療法を希望される方がいますが、治療効果の点でレーザー治療をお勧めしています。
尋常性疣贅(普通のイボ)や小さな皮膚腫瘍(できもの)などは液体窒素で冷凍凝固すると細胞が破壊され、約1週間程度で壊死し脱落します。

イボの治療は、数と部位によって費用負担が異なります。 繰り返し治療を行なう必要があります。
多少痛みのある治療ですが、麻酔の必要がなく、診察室ですぐ行なえるという利点があります。
その反面、凍傷を起こして皮膚を壊死させる治療なので、色素沈着や範根が残りやすく、場所を選んで行うべき治療です。
レーザー照射療法

皮膚科領域でレーザー治療の適応があるものは、
- 血管性病変
- 赤い色をした病変で、血管の増殖によるもの
- 色素性病変
- メラニン色素による茶色〜黒〜青い病変
- 腫瘍性病変
- 盛り上がりのあるイボやできもの
- 炎症性病変
- アトピーやニキビなど赤く腫れているもの
- 瘢痕性病変
- 傷痕など盛り上がったり凹んだりしているもの
- 毛包性病変
- 体毛や毛穴が目立ったり密集しているもの
などに分類できます。保険適応があるものもありますが、特定のアザ以外は通常自費治療となります。
詳しくは下記の各ページをご覧下さい。
美肌レーザー治療
あざのレーザー治療
レーザー脱毛
ほくろはレーザーでとれるのか
レーザーのおはなし
スキンケアのプロにまかせてみよう
ファンデーションのいらない肌つくり
未然に防ぐことも大切です
予防医療も皮膚科治療であると考えています
先進医療はどんどん高度化されているにもかかわらず、形成外科・皮膚科領域に限らず、厚生労働省が認可する「保険適応」の枠はあまり広がってはいません。
むしろ、新しい治療法は制限し、今まで保険で可能であった治療もOTC薬に変えて保険を外そうとしています。
ですが、インターネットで多くの情報がもたらされるようになり、皆さんの治療に対するご希望のバーは上がる一方です。
「病気になった時に治療すればよい。」という従来の医療から、「未然に防ぐ」という予防医療が多く支持されるようになりました。
私たち大江橋クリニックは、自費治療は保険適応治療の延長線上にあるあなたのご希望を叶えるツールであると考えます。
その希望はコスメティックな部分にも及ぶことがあります。
たとえば、歯科には自費治療が以前から行なわれていました。自転車で転倒して前歯を折ったとしましょう。前歯を治療するのに、保険でまかなうことは可能ですが、見た目までは十分にカバーしてくれません。
一目で義歯と分かるプラスチックや金属の歯をいれるなら、コストは安くおさまります。しかし義歯と見分けにくい自然な色のセラミック歯にしようと思えば、それなりの金額を要します。
厚生労働省が保険適応としていない希望をかなえるには自由診療(自費治療)という手段を取ることも可能です。事実、美容的な不具合を自費で治療することは、自分で選び自分で費用を負担する「選定療養」として認められています。
(ただし、明文規定はありませんが、一つの病気を保険と自費の両方を併用して治療することは禁じられています。)
予防医療は保険診療の範囲外です
身体は資本です。そして見た目(外見)は社会的なパワーの一つです。
私たちは身体のメンテナンスにもっとコストをかけるべきです。
皮膚科領域でいえば、トラブルを防ぐ肌をつくることは、海外では以前から一般的に自然に行われていたことですが、 今の日本では、肌を良好に保つ方法は「美容皮膚科」という言葉でしか表すことができません。
海外ではもっと身近で、だれもが自然に手に取ることができるツールが様々あるにもかかわらず、 ほんの10年ほど前の日本では保険適応外という言葉が手に取りにくくしていたようです。
人間ドックなど、病気を未然に防ぐ予防治療が広まり、誰もが気軽に検診を受けるようになりましたが、皮膚の予防治療はようやく普及し始めたばかりのようです。
海外では、適齢期の娘に母親が産婦人科を紹介し、なにかあればすぐに受診できるよう準備を怠らないように、一家でかかりつけの美容皮膚科を持つことも自然にひろまってきています。
大江橋クリニックは、皮膚の分野で幅広くこうした予防治療もお受けしたいと思っています。
アトピー性皮膚炎やニキビ・肌荒れの後に残るしつこい顔の赤みなども、皮膚病とまではいえないトラブルの一つです。
アンチエイジングは言葉通り、老化を予防するという意味で美容皮膚科の専門分野の一つです。
実際に塗り薬をぬったり内服したりするだけでなく、本当は正しいスキンケアがとても大事であることは、皆さんもうご存じでしょう。
それが美容皮膚科の本当の役割です。
大江橋クリニックではトラブルを起こしにくい皮膚をつくることにも重きをおいてレーザー治療などを積極的に行っています。
医学的根拠のある治療を厳選して、さまざまなご希望に幅広く対応できるように提供する。
これがいつも私が心がけていることです。
詳しくは、美容皮膚科のページをご覧下さい。
肌の改善には時間がかかることをご理解ください




額のニキビの治療でおいでになり、保険治療での回復が遅いため、美容レーザーコース「お肌デトックス」併用で治療しました。
1)デトックス初回照射前、
2)約半年後、まだ多少ニキビ跡が残っています、
3)一年後、額はスベスベでほとんど痕がありません、
4)きちんと治療すると5年後も肌の調子を保てています
<編集中> 最近の症例写真等は診察の時間にご覧いただけます。