美容外科・美容皮膚科とは
美容外科
形成外科が「失われた(=正常ではなくなった、不便になった)機能を再建する」「損なわれた(=社会生活を送る上で不利益を伴うようになった)外観を修復する」外科であるなら、美容外科は「生まれつき備わっている、あるいは現在の(病的でない、病気とまではいえない)外観や機能」を、より社会生活を快適に送るため、生活の質を向上させるために、「正常な(=病気とはいえない)」身体に外科的侵襲を加えて、よい方向に変更する外科といえます。
美容外科に対して「他人より美しくなるために、健康で正常な肉体に故意に手を加える」というイメージを抱いている人がいますが、これはあまりに一面的な見方です。
実は「他人より美しくなりたい」「もっと美人になりたい」という目的で美容外科を訪れる患者さんは非常に少数です。(タレントや女優を目指す方などごく一部に限られています。)
多くの人にとって、美容外科は「病気とまではいえないにせよ、正常とはいえない、美しいとはいってもらえない外観をなんとか人並みに改善したい」「社会生活を送る上で障碍(しょうがい)となっているコンプレックスを解消したい」人が訪れる場所です。
美容皮膚科
皮膚科が皮膚表面の「痛い、痒い、じくじくする、皮がめくれるといった(=不快な)症状を改善する」「皮膚や爪、毛の異常な(=社会生活を送る上で不利益を伴うようになった)色調(=赤い、黒い、色むらがある)や形態(=でこぼこする、変形する)を修復する」「病気の治療」を主体とした診療科であるなら、美容皮膚科は「病的でない、病気とまではいえない」皮膚を、より健康に若々しく保ち、生活の質を向上させるために、日常からできるアンチエイジングケアを行なう予防皮膚科といえると思います。
美容皮膚科で行なう「メディカルエステ」や「レーザー治療」は、一般のエステティックサロンで行なわれている、快適さ、リラクゼーションを追求する施術とは一線を画します。美容皮膚科治療は、あくまで医療であり、医学的な治療なのです。
皮膚は人体最大の臓器であり、社会的な衣装です。多くの人にとって、皮膚を健康に保つことは、社会生活を健全に行なう上で必須です。入浴し、髪を梳かし、体毛を剃り、化粧をするのは、対人関係を円滑に行なう上で大切な手段です。美容皮膚科は、社会生活を快適に行なうために、皮膚を長く健康に保つために訪れる場所です。
美容診療は保険診療ではありません
保険診療は決められた枠から出られません
美容診療は、基本的に健康保険の適応がありません。
(もっぱら美容を目的とする治療には保険を適用しないと法律で決められています)
日本における健康保険制度は、一般的な意味での「保険」ではありません。「保険」は将来自分の身に降り掛かるかもしれない万一の事態に備えて、あらかじめ少額の費用を保険会社に支払い、一旦事故に見舞われた際には、払込んだ額に応じて救済が受けられるという仕組みです。1億円の保険金を受けとるには、それなりの保険料を支払い続けなければなりません。
それに対して健康保険は、自分の意思とは関係なく、収入に応じて支払うべき保険料が定められ、そのお金は現在病気にかかっている他人のために使われます。将来のために前もって積み立てておくことはできません。病気になったときに健康保険に加入していない人は、保険治療は受けられません。自分が病気になったときにも医療は支給されますが、多く支払った人に手厚い治療が行なわれることはありません。医療の質は、国が一律に定めています。保険で治療を受けられる病気の種類も決められています。
つまり、保健医療は「社会保障」であり、最低限の医療、ひどい言い方をすれば「死なない程度の」医療しか保障していません。支払った額に応じてリターンが得られるという制度ではないのです。
憲法は私たち国民に「健康で文化的な(最低限度の)生活を保障」してくれていますが、現実には健康で文化的な生活は「自分の力で獲得し、維持しなければ」保つことはできません。
美容診療は自由診療です
従って、美容診療(=病気の治療ではなく、健康や若さ、美しさを保つための医療)は「自由診療」ということになります。
「自由」とは、その内容も、かかる費用も、患者さんとクリニックとの契約によって自由に決めてよい、という意味です。患者さんに「医療の内容や質を選択する自由がある」といってもよいかもしれません。
しかし、一方で「診療」である以上医学的に根拠のない方法や、社会通念状認められないような医療(例えば、健康や命を損なうことを目的とした医療)は行ってはならないでしょう。
私たちは、美容診療は「未病」を健康に近づける予防医学ととらえ、リーズナブルな料金でより健康で美しく過ごすための手段を、医学的な検証を行なった上で、適切に提供していきたいと思っています。
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