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下眼瞼のたるみは 手術で治すのが最善

10代でも下まぶたが弛んでいる人が増えてきました

下まぶたのたるみ・ふくらみは、疲れた顔、老けた顔の象徴として漫画などで必ず眼の下に描き込まれます。年齢よりも老けた印象を与えてしまうため、顔のパーツの中ではなんとかしたいものの上位に入ります。
しかし、お手軽な方法で改善することは難しく、美容外科では様々な方法が行われていますが、なかにはお勧めできないものも多いのです。

たるみの原因

頭蓋骨の眼の穴を思い浮かべてみて下さい。その穴の中に、あなたの眼球がはまっています。
眼球を動かす筋肉と、視神経は奥の方から出てきて眼球につながっています。

眼球はロックウッドの懸垂靭帯というハンモック状のひもで支えられ、その周辺を眼窩脂肪が埋めています。
脂肪はいくつかの袋に分かれて、クッションを積み重ねたように敷き詰められています。

そのクッションが前にはみ出てこないように、眼窩隔膜という膜と眼輪筋という筋肉が穴を塞いでいます。
これがまぶたです。

弛んでとびでてくるものの本体は眼窩脂肪ですが、それを前から支えているのは眼窩隔膜と眼輪筋です。
眼輪筋は土砂崩れを防ぐ砂防ダムのような働きをしています。
従って、筋肉が弱ると、まぶたは弛んできます。

なぜ若い人にたるみが増えてきたのか

眼輪筋も筋肉なので、使わなければ衰えてきます。
眼輪筋は眼をつぶるときに働く筋肉ですから、まばたきやウィンクのときに収縮します。
たるみを訴える患者さんに「ウィンクをしてみて下さい」というと、ほとんどの方が上手にできません。
筋肉を使っていないのです。

一日中パソコンや携帯などの画面に向かって文字をうったり読んだりしていると、まばたきの回数が減り無表情になります。
反対に、お友達と談笑している時などは、笑うたびに眼輪筋が強く収縮します。
たるみがひどい方というのは、例外なく無表情で笑いが少ない方のように思います。

改善するにはまず筋トレ

眼輪筋を鍛えるのが、下瞼のたるみを引き締める最も基礎的な方法です。
眼輪筋のトレーニング法は、本屋さんにいくと健康雑誌などに載っています。
「フェイササイズ」「フェイスニング」などと呼ばれる表情筋のトレーニング法を描いた本などを探してみて下さい。

それでうまくいかない場合、いよいよ、美容医療の手を借りることになります。

レーザー治療という方法もあります

アファームとシナジー

たるみを軽減するには、本来筋肉を鍛えて引き締めるのが最善なのですが、そんなことうまくできないという方もおられます。では、その外側の皮膚を引き締めるという方法はどうでしょうか。

レーザーで皮膚を引き締めるという考え方は、およそ10年前ぐらいに日本で生まれました。その後、主にアメリカで様々な治療機器が開発され、今では日本の美容治療におけるレーザーの主力になってきています。
くわしい理論はさておき、レーザーを照射すると皮膚のコラーゲンが増え、真皮のネットワークが強化されて皮膚が引き締まります。即効性のある治療ではありませんが、特に副作用もなく繰り返し治療できますので、穏やかな改善を図りたい方に向いています。

フィラーを凹みに注入する方法の問題点

繰り返さなければならないという他に、この治療法にはいくつかのデメリットがあります。繰り返すことにより、皮膚が硬く重くなり、徐々に改善が難しくなってくることもその一つです。
最も根本的な問題は、ふくらみを平らに戻すのではなく、膨らんだ高さに合わせて周りを膨らませる、という発想の治療ですから、正面から鏡で見たときには一見改善されたように見えても、横から見たときにのっぺりとした表情になり、生き生きとした若さが感じられなくなてしまう点です。また、表情筋の上にフィラーがかぶさってしまうので、様々な表情をしたときの自然さが損なわれます。

即効性はありますので、例えば記念撮影をするなどの直前に一時的に改善する、といった目的には優れた方法ですが、あまりお勧めはしていません。

なお、アクアミドなど永続性をうたったフィラーは、後々問題になることがあり、注入すべきではありません。

しわになった部分にヒアルロン酸注入をするのはお勧めしません

凹んだ部分にフィラーと呼ばれる詰め物(通常はヒアルロン酸、またはコラーゲン)を注入して膨らませ、へこみをごまかそうという方法があります。
お化粧ではごまかせない陰を消すことができるので、上手に注入すれば即効性もあり一時的な満足は得られるかもしれません。

ただし、フィラーは生体にとっては異物であるため、たとえヒトコラーゲンのような親和性の高いフィラーを用いたとしても、次第に吸収されていきます。通常数ヶ月から1年程度で吸収され、再び凹みは目立ってきます。

フィラーを使うなら、涙袋形成が即効的です

もしヒアルロン酸等を使って改善を図るのであれば、弛んだ部分の下ではなく上に注入する方が自然で効果的です。軽い症状であれば、この方法が即効性もありお勧めです。注入量も少なくてすみます。
涙袋の部分の皮膚が盛り上がることによって、それより下の部分のたるみが軽減されます。

ただし、涙袋は本来の自分の筋肉(眼輪筋)を使って作る方がより自然で表情豊かです。たるみ取りの手術に合わせて行うのが標準的です。(たるみ取り手術で涙袋がなくなるという情報が出回っていますが、そんなことはありません)

根本的に解決するには、やはり手術が必要です

眼窩脂肪を切除するのはお勧めできません

ネットの世界では「脱脂」などと呼ばれることがある方法です。
一見、下まぶたの膨らみは脂肪がふくれて飛び出てきたように見えるため、飛び出た脂肪を切除すればよいのではないか、と考えつく人がいます。
実際、そう考えて脂肪を切除する手術を行う医師もいて、特にまぶたの内側、結膜側から小さな穴をあけて眼窩脂肪を切除する「結膜脱脂」なる手術を行うクリニックが一時期インターネットで有名になったりもしました。

しかし、加齢とともに眼窩脂肪は減少しこそすれ、通常増えることはないので、飛び出してきた脂肪は余っているのではなく、位置が変わって押し出されてきただけなのです。それを切り取ることは、脂肪の減少を助長し、やがてはかえって老けた印象を与える原因ともなります。

脂肪を切除してしまうとどうなるか

脂肪を切除すると、一時的には確かに膨らんでいた部分が平らになり、劇的な効果があったように見えます。

それが最大の問題点で、被害者を増やしてしまう原因なのです。
手術をすると、1〜3ヶ月ぐらいの間、下まぶたは腫れた状態になります。その腫れた状態が「平らである」ということは、腫れが治まり手術の影響が薄れてくると「凹む」ということでもあるのですが、そのことにしばらくは気がつきません。

1年ぐらいして、眼の下が大きく凹み、脂肪を取ったことが不適切であったことに気づいたら、・・・今度は取りすぎた脂肪を注入する以外に改善法がないことになってしまいます。

脂肪を取りすぎた下眼瞼は、凹むだけでなくやや黒ずんだ色調になり、皮膚が弛んで小じわが発生します。

とりすぎた脂肪は注入しても元に戻りません

脂肪注入は、足りない組織を補いへこみを膨らませる優れた方法で、上手な医師が行えば良い結果を出すことができます。しかし、元々そこに自然にあった脂肪組織にはかないません。

後から注入した脂肪は、傷跡の組織の中に不均一に散らばっているにすぎず、栄養血管の発達も不完全でいずれは半分程度が吸収され、瘢痕組織に入れ替わってしまいます。

取りすぎたら戻せばいい、という安易な考え方は危険です。手術は繰り返すたびに皮下に瘢痕組織を増やしていきます。傷跡はしょせん傷跡で、自然なテクスチャー・質感は失われていきます。

ハムラ法という方法は、本当に優れているのでしょうか

では、脂肪を移動させる方法はどうでしょうか

ネットの世界では、ハムラ法という眼窩脂肪を移動させる方法が最良であるかのように宣伝されています。
眼窩隔膜を破って、眼窩脂肪をその外側に追い出し、くぼみの部分に固定してしまう方法です。

この方法の最大の問題点は、下眼瞼を支えている組織を破壊して、構造を変えてしまうことです。実際にこの方法を行っている医師の一人は、自身のブログに、下眼瞼の固定が緩くなって外反(いわゆるアカンベエ状態)になってしまうという合併症が発生することが、悩みの種であると告白しています。

眼輪筋の弛みが原因です

実は、脂肪は、それを前方から支えている眼輪筋と眼窩隔膜が力を失い、眼球の重さで前の方に押し出されてきたにすぎません。(脂肪切除派は、眼球はロックウッドの靭帯によって支えられているので脂肪を切除しても影響がないと主張していますが、実際には加齢とともに靭帯も緩むので、脂肪が前方に移動するとともに眼球もわずかですが下に沈み込みます)
これを元に戻すには、弱った眼輪筋を強化し、押し戻す力を復活させるのが最もふさわしい方法です。

実は、本来のハムラ法はこうしたことも考慮に入れているのですが、脂肪を移動させる部分だけが”いわゆるハムラ法”として注目されてしまったために、効果を発揮できないことになってしまいました。

支える組織を破壊すると、立て直しが困難です

手術的に脂肪を移動させようとすると、表からにせよ裏(結膜側)からにせよ、瞼板を支えている組織を切ることになります。また、眼窩隔膜を破って脂肪をその外側にはみ出させることは、眼窩脂肪もまた下まぶたを支える組織であるという重大な事実を見落としているのではないかと思います。

クッションの布地を破いて綿をはみ出させるならば、クッションはその役割を果たせなくなります。単純に脂肪を移動させようとするならば、そうした危険を冒すことになってしまうのではないでしょうか。

従来のいわゆるしわ取り術をきちんと行うのがベストです

プチ整形などといってお手軽な切らない治療が好まれるようになったことは、美容手術の門戸を広げたという点では評価されるべきでしょう。ただし、お手軽な治療は、期待ほどの効果がない、ということも医師はきっちりと説明すべきでしょう。

脂肪を抜いたり、くぼみにしき込んだりしてできることは限られていますし、その効果もたいていは1年以内に失われてしまう一時的なものです。確かにダウンタイム(人前に出づらい期間)は短くてすむかもしれませんが、そうした簡便な方法では改善できない症状もたくさんあります。

Illustrated Scheme

下瞼の切開線はあまり目立ちません

下瞼の手術をするときは、まつげの生え際から2〜3ミリのラインを切開します。この線は、(切った以上は消えてなくなることはありませんが)通常他人がみても気づかれないくらいにきれいになおる場合がほとんどです。

たるみが気になるくらいの症状であれば、皮膚の緊張も弱く、ある程度皮膚を切除しても傷が開くことはまずありません。

皮膚を切り取るのはほんの少しです

筋皮弁法といって、皮膚とその下の眼輪筋を一緒に切開してしまう手術法があります。これは簡単ですが、いろいろと問題があります。最大の問題点は、たるみを取るために筋肉と皮膚を切除するという考えに立脚している点です。たるみを取るためにすべきことは、筋肉の引き締めであって切除ではありませんし、皮膚も切り取りすぎると外反(あかんベエ状態)を来しやすくなります。

大江橋クリニックでは、まぶたを本来の若々しい状態に立て直すことを目的とした手術を行います。そのためには、皮膚、眼輪筋、眼窩隔膜、眼窩脂肪のそれぞれを別々に扱い、それぞれを最も良い状態になるよう組み合わせて元に戻します。

Total Lower Eyelid Plasty (TLEP) という考え方

まず、脂肪が本来の位置に納まるようにそれを包む眼窩隔膜を強化します。この際、隔膜が薄くなりすぎている場合は、部分的に2重にしたり、脂肪がどうしても収まりきらない場合は一部切除したりすることはありますが、基本的には切り取ったり破壊したりすることはありません。

次に、眼輪筋を横上方につり上げて引き締めます。この際、筋肉を切り取ったり眼輪筋の走行に直角に切開を入れたりすると、十分な筋肉の動きを引き出せなくなるため、基本的には糸で引き締める方法をとります。涙袋が消失してしまった方は、眼輪筋の下垂が原因のことが多いので、引き締める際に涙袋の作成も行います。

皮膚は、これらの構成成分がきちんと収まるように元に戻し、加齢で伸びてしまった分をわずかに切り取ります。通常は2〜3ミリの切除にとどめます。

下眼瞼下垂という考え方

高齢の患者さんの中には、眼輪筋だけでなく眼瞼嚢筋膜の萎縮や弛緩、瞼板と筋膜が外れるなどの原因でたるみが発生している方もあります。これは、上眼瞼における「眼瞼下垂」と全く同じ仕組みでおこるものなので、下眼瞼の眼瞼下垂と考えて、筋膜の前転や短縮を行う場合もあります。これについては稿を改めて詳しく述べる機会があると思います。

きちんと修復したまぶたは長持ちします

まぶたは顔の中でも特にデリケートな部分です。安いからと広告につられたり、経験の少ない医師の実験台にされたりすることのないよう、納得のできる説明をしてくれる医師を選んで手術を受けましょう。

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