大江橋クリニック >   形成外科 >   傷跡・ケロイド

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傷跡をきれいに(瘢痕拘縮形成術)

治療法解説 1

大江橋クリニックで最も力を入れている治療です。
症状によって健康保険が適用できるものと、適応外の場合があります。
見た目の改善を目的とする手術は、ほとんどの場合保険適応外です。

美容と見なされ健康保険の適応にならない場合も、大江橋クリニックでは(局所麻酔が可能な範囲であれば)10万円〜20万円程度で手術が可能です。 → 自費手術 には薬代、麻酔代、術後の診察費や処置代なども含まれるので、保険手術に比べそれほど高額ではありません。傷跡が気になる方は一度ご相談ください。

けが・やけどを早く治す、他院術後の抜糸などは → 外傷とやけど の項をご覧下さい。

事故、やけど、けがなどの古い傷跡の修正

大江橋クリニックは傷痕をきれいに治す手術を専門的に行っています。
保険が適応される症状であれば、手術費用は顔面の場合で4万円程度、顔面以外の身体の場合で3万円程度になります。薬代や再診料などはこれに含まれません。
植皮術などを併せて行なう場合は、その費用が別途加算されます。
症状や傷跡の大きさによっては手術を2回以上に分けて行なう場合や、後から部分的に修正が必要になる場合もあります。
また連続した傷の場合、どこまでを1カ所と考えるかで費用が変わってくることもあります。

具体的には診察の際にご相談下さい。

交通事故や労災、加害者のいるケガ(傷害)、自傷(リストカットなど)、自己責任の範疇のケガ(泥酔時の転倒など)は健康保険の適応がありません。 → 自費手術 の項を参照してください。

外科・整形外科・産科等の術後の傷跡修正

外科手術(腹部手術や外傷術後)、整形外科手術(骨折など)や産科手術(帝王切開、子宮筋腫)の後で、傷痕が思ったようにきれいにならず、場合により幅広く赤く盛り上がって、かゆみや痛みを伴って長く残るもの(肥厚性瘢痕・ケロイド)があります。
このような場合、形成外科的手術によって傷を目立たなくできるばかりでなく、痛み・かゆみなどの症状も軽くすることができます。

手術当日の手順(瘢痕拘縮形成術の場合)
  1. 手術台に寝ていただき、ポジションを取って写真撮影とかんたんなマーキングをします
  2. 血圧計をつけ、手術部位によっては始めに点滴をします(出血防止や体調管理に必要です)
  3. 手術部位の消毒をし、その部分だけ丸い穴の開いたシーツをかけます
  4. 細かく傷の計測や手術デザインをしてインクで印を付けます
  5. 切開する部分に麻酔の注射をします
  6. 印を付けた部分の皮膚をメスで切開し、不要な皮膚があれば切除します
  7. 傷が無理なく縫い寄せられるように、補助切開や剥離をします
  8. 皮膚がどうしても足りない場合は、他の部分を麻酔して、移植に必要な皮膚を採取します
  9. デザインにあわせて、太めのナイロン糸などで中縫い(真皮縫合)を行ないます
  10. 必要であれば植皮部を固定するためガーゼや綿、スポンジなどを皮膚に固定します
  11. 皮膚は細いナイロン糸でできるだけきちんと縁をあわせて縫合します
  12. 傷にガーゼを当てて厳重に圧迫テーピングを行ないます
  13. 防水シートをはったり、関節を固定する添え木を宛てて包帯を巻いたりします
術後の経過とケアについて
  • 手術当日は創部を濡らせません
  • 翌日に診察を受けて異常のない事を確認させてください
  • 翌日傷の状態を診て、入浴などの指示をします
  • 当日よりも翌日の方が周辺が腫れますが、
    痛みは通常ほとんど出ません
  • お渡しする内服薬は必ずすべて飲みきってください
  • 保冷剤などで患部でなくその周囲を冷やしてください
  • マッサージやエステは腫れが引くまで行わないでください
  • むくみをとる目的での利尿剤の服用は逆効果になります
  • 腫れや傷跡の赤みは人により数ヶ月続く場合があります
  • タバコは傷の治りを極端に遅らせますのでお勧めしません
  • 食事の制限はありませんがアルコールは控えてください
  • 傷をきれいにするため、通常術後3ヶ月程度の
    テーピングをお願いします

痕拘縮形成手術の実際

運動制限を来すほどの瘢痕拘縮(傷痕の引き攣れ)であれば、傷痕はケガをした時から変化してかなり変形している筈です。
手術で傷痕の瘢痕組織を切除すると、傷は最初の大きさに戻るため大きくなったように感じます。大きな傷であれば最初は皮膚欠損もあったかもしれません。脂肪などが瘢痕組織に置き換わって柔軟性が減少した可能性もあります。

それらを考慮しながら、皮膚をブロックに分割して切開し「動きやすい方に動かす」ことで、将来拘縮を生じにくい「新しい傷」に置き換えるのが「瘢痕拘縮形成術」です。

手術をした日から治療が始まる

手術を受ければそれで傷痕がきれいになるわけではありません。
手術は、傷を新鮮な(受傷直後の)状態に戻すだけです。そこから傷は治り始め、数ヶ月かかって古傷になっていきます。
もし、術後の管理が悪ければ、傷は再び拘縮を起こし、また引き攣れたり盛り上がったり痛みが出たりし始めます。

手術は傷を治すきっかけに過ぎないのです。
きれいな目立たない傷痕にするためには様々な工夫が必要です。
手術は、そこから始まる医師と患者さんの二人三脚の、スタート合図に他ならないのです。

傷をきれいに治そうと思う医師ならば、術後は傷のことが気になって仕方がない筈です。
術後出血や感染だけでなく、患者さんの日常生活(食事、入浴、運動習慣、仕事の内容、飲酒や喫煙など)も傷の治り方には重大な影響を及ぼします。できれば安静にしてほしい、しかし仕事は休めない、そんな時は、傷の安静のためにテーピングやスポンジなどで厳重に固定して経過を見ます。
抜糸を看護師さんに任せたり、術後の診察を省略したりする医師が居るそうですが、その医師は自分の行なった手術の結果が気にならないのでしょうか。大江橋クリニックでは、長期間の経過観察に同意していただけない方の手術はお受けしません。

瘢痕は縮む

拘縮(引き攣れ)は、傷が縮むことによって起こります。傷痕の組織には線維芽細胞によってコラーゲン線維が追加されていきますが、最初は柔らかいコラーゲンも徐々に固まり収縮します。赤く盛り上がって固い傷痕はこうして成熟していきます。

瘢痕は伸びる

しかし、傷痕ははじめ細い一本の筋だったのが、徐々に幅が広くなるではないかという方もいます。広がって1センチ以上になり、赤みが出て痒くなったりもします。幅の広い瘢痕はコラーゲンの塊で埋め尽くされています。

瘢痕は丸くなろうとする

結局、傷痕は「球体」に近づこうとする、と考えると分かりやすいかもしれません。コラーゲンは最初流動性のある液体のようなものです(美容で皮膚に注入するコラーゲンを考えていただければ理解できるでしょう。)液体はその表面張力で「水玉」のような球形に近づこうとするのです。
それを許さず、傷の表面を貼り合わせる薄い糊(のり)として働いてもらえれば、傷は細い1本の筋で治まります。

熱傷・外傷後の肥厚性瘢痕・ケロイド

赤く盛り上がった傷には肥厚性瘢痕とケロイドがあり、治療の仕方はそれぞれ異なりますので、正確な診断が必要です。

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕の場合、長期的には徐々に改善して行きますが、経過は長く数年かかる事もあります。
傷跡を小さくするためには上の項目で説明したような → 瘢痕形成手術 が最善ですが、関節固定やテーピングなどを術後長期間行なう必要があり、最低3ヶ月から半年程度は2〜4週間ごとに通院加療が必要となります。
手術が行なえない場合、内服薬や貼り薬、塗り薬などで治療を行ないます。可能であればテーピングを長期間併用する事もあります。赤みや盛り上がりについてはこれで改善する場合もありますが、傷の大きさはもとのままで、最終的には白い傷跡として治ります。

赤みを早く消すためにレーザー治療をお勧めする場合があります。一時的に悪化したようになる場合もありますが、通常1ヶ月程度でかなり目立たなくなります。(レーザー治療は現在のところ保険適応がありませんが、当院では通常の傷跡の場合1万円程度で照射できます。)

ケロイド

ケロイドの場合、手術可能なこともありますが、通常はケロイドを切ると更に大きくなるという厄介な性質があり、手術をする場合にはその後放射線治療を受けていただく事もあります。(放射線治療は大学病院等をご紹介して、そちらで受けていただく事になります。)
注射を繰り返すと縮小するものもありますが、痛みを伴う事や通常の皮下注射用の薬剤では効果が乏しい事などがあり、当院では積極的には行なっていません。
貼付けテープ剤、内服薬の併用で徐々に赤みやかゆみ、痛みを減らす方法をとります。時間はかかりますが、有効性は高いように思います。

赤みを早く消すためにレーザー治療をお勧めする場合があります。一時的に悪化したようになる場合もありますが、通常1ヶ月程度でかなり目立たなくなります。(レーザー治療は現在のところ保険適応がありませんが、当院では小範囲であれば1万円程度で照射できます。広範囲の場合はご相談いたします。)