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汗管腫 1カ所ずつできるだけ切除 術後7日(抜糸は3日目) 眼瞼黄色腫 他院で切除術後再発した症例 術後10ヶ月

眼瞼(まぶた)の手術

瞼の腫瘍(できもの)

瞼のできもの(黄色種、汗管腫、皮様嚢腫など)やほくろは、切り取ると変形を残しやすい場所だけに、形成外科的な治療が必要となります。

瞼の色素性母斑(ほくろ、黒子)

色素細胞性母斑、母斑細胞性母斑、メラニン細胞性母斑などとも呼ばれます。
「母斑」とは「アザ」のことであり、生まれながらに存在することを示しています。
実際には大人になり、特に30歳を過ぎた頃から目立って数が増えてくることが多いのですが、この場合も「眼に見えないほど小さなものが、もともとその場所にあり、徐々に拡大して眼に見える大きさになった」と考えられます。
生まれた時からある程度の大きさがあり、あまり盛り上がっていない場合は通常「黒アザ」と呼ばれることが多いのですが、組織学的には同じものです。ほくろの上に毛穴があれば、黒く長い毛が生えてきます。

ほくろそのものは通常悪性ではありませんが、黒いできものがすなわちほくろであるとは限らず、ほくろに似た皮膚がん(悪性黒色腫や基底細胞癌など)の場合もあります。
小さいうちに悪性かどうかを肉眼的に判断することは難しい場合があります。
最近はダーマスコープ(皮膚用実体顕微鏡)を用いることである程度見分けがつくようになりましたが、100%確実とはいかず、怪しいものは最終的には切除して精密検査を行なう必要があります。(実際に直径1ミリ〜3ミリ程度の、肉眼的には普通のほくろのように見える黒い悪性腫瘍を切り取った経験は多数あります。その中には、ほぼ普通のほくろだと思って切り取ったが検査したら悪性であった、というものもあります。)

いわゆるホクロを美容的な目的でとる場合には保険適応となりませんが(→ 美容外科)上で述べたように皮膚のできものには悪性のものもあり、ホクロのように見えて違うものがたくさんあります。当院では必要であれば手術的に切り取り、病理診断を行います。このような場合保険適応となります。

通常は単純切除します。ある程度大きくなると、切り取った後の瞼の皮膚が欠損するため、皮弁術などの形成外科的工夫をして瞼の再建を行なう必要があります。
傷痕はできる限り小さくめだたなくなるような工夫をしています。切除法は部位によって変わります。複数を一度にとる場合など、特殊なデザインを必要とする場合もあります。

瞼の縁や睫毛の間、眉の中などにできたものは、眼の形が変わらないように、毛が欠損しないように様々な工夫をします。再発を覚悟しても毛根を傷めてハゲにならないように浅く削ぎ取るように切除したり、縫わずに変形を防止したりもします。

もちろん悪性のものなど、より専門的な治療が必要な場合は、しかるべき施設をご紹介いたします。

眼瞼黄色腫

通常は単純にできるだけ形に添って切除します。ある程度大きくなると、切り取った後の瞼の皮膚が欠損するため、皮弁術などの形成外科的工夫をして瞼の再建を行なう必要があります。
コレステロールを溜め込んだ細胞が増えていることから、高コレステロールの治療薬を内服する試みもされましたが、通常あまり効果はありません。見えているよりも広範囲に深くまで広がっていますから、切り取る事は簡単でも、傷をきれいに治すのは難しい腫瘍の一つです。

右の写真は、このページトップで紹介した再発症例(他院形成外科で切除したがとりきれておらず、切開線に沿って再発した)の術中写真です。
眼輪筋に染み込むように黄色い腫瘍が深くまで侵入しているのがわかります。

汗管腫

通常は眼瞼の周囲に多発する腫瘍ですが、場合によりこめかみや額、鼻根部まで広がる事もあります。

小さいものがぱらぱらと多発する場合と、つながり合って局面状になる場合があります。本体は皮膚の下にあるのですが、皮膚が白っぽく盛り上がるため、針で穴をあけたり削ったりすれば治りそうに見えます。
実際には深いので切除しないと治癒しませんが、非常に数が多い場合や面積が広い場合、すべては切除しきれません。切り取った後の瞼の皮膚が欠損する場合は皮弁術などの形成外科的工夫をして瞼の再建を行なう必要もあります。
見えているよりも広範囲に深くまで広がっていますから、すべて切り取ってきれいに治すのは難しい腫瘍の一つです。

CO2レーザーで蒸散する事もありますが、傷痕が白く目立ちかえって悪化したように見える場合があり、お勧めはしません。
現在のところ一つずつ丹念に切除するのが最も結果が良いようです。通常は片目ずつ、多発しているものを不連続に切り取ると、変形も少なく回復も早いようです。

目立つものを一つずつ丹念に切除縫合し、3〜5日目に抜糸します。術後しばらく赤みが目立ちます。
この症例は11カ所切除(手術時間1時間)、3日目抜糸、右は術後7日目の写真。

皮様嚢腫

多くは眼窩の内側か外側に生まれつきある腫瘍です。奇形種の一種で、中には液体とともに毛髪や皮膚の一部、時には歯や骨の組織が含まれることもあります。眉の下の線に沿って切開し、袋を破かないように摘出します。骨に接触している事が多く、深いためにやや慎重な手術が必要です。

外傷後の傷痕、他院手術後の傷跡修正など

健康保険の対象となる「瘢痕拘縮形成術」は単なる醜状にとどまらず「運動制限を伴う」場合に限ると規定されています。
瞼の運動制限とは、瘢痕の引き攣れによって眼が開かない場合、閉じない場合に相当します。

目が閉じにくいため眼が乾く、涙がこぼれるなどの機能的な障害がある場合は、症状により健康保険での手術が可能なこともあります。

小さな傷痕や水疱瘡の痕、審美的な悩み(重瞼幅の左右差など)の調整は、美容的なものと見なされるため自費診療となります。

他院重瞼術直後の抜糸や修正は原則的にお断りしています。

外反症

いわゆる兎眼、あかんべえ状態を改善する手術です。他院での美容手術や腫瘍切除などで眼瞼の皮膚が足りなくなった場合は植皮が必要なこともあります。瞼を支える靱帯や腱板がゆるんだ場合は、筋肉の引き締めだけでなく軟骨移植等が必要になることもあります。

重瞼手術,その他の瞼の手術

除皺術、まぶたの形の修正など美容的なものは 美容外科のページを参照してください。

眼瞼けいれん

症状により挙筋短縮で改善することもありますが、場合によりボトックス注射や眼輪筋の部分切除などを必要とします。当院の医師は眼瞼けいれんのボトックス治療に関する資格を有しています。

一般的な眼瞼の手術法について
  1. 術前に椅子にかけていただき、写真撮影とマーキングをします
  2. 手術台に仰向けになり、顔の消毒をします
  3. 顔の上に、目の部分だけ丸い穴の開いたシーツをかけます
  4. 片方ずつ(通常は右から)計測してインクで印を付けます
  5. 目尻側の皮膚の表面から徐々に内側に向けて麻酔の注射をします
  6. 印を付けた部分の皮膚をメス切開し、必要な幅を切除します
  7. 眼輪筋と瞼板前組織を睫毛の生え際近くまで切除します
  8. 切開線の上下に糸を掛けて手術部位を展開します
  9. 必要であれば眼瞼内部で様々な処理を行ないます
  10. 目の開き方を確かめてから、切開部を連続縫合します
  11. 通常はガーゼとテープで厳重に圧迫固定して終了します
術後の経過とケアについて
  1. 手術当日は顔を洗えません
  2. コンタクトレンズは約2週間お休みいただきます
  3. お渡しする内服薬は必ずすべて飲みきってください
  4. アイメイクは抜糸まで1週間程度お休みください
  5. 当日よりも翌日の朝の方がまぶたは腫れます
  6. 保冷剤などで患部でなくその周囲を冷やしてください
  7. マッサージやエステは腫れが引くまで行わないでください
  8. むくみをとる目的での利尿剤の服用は逆効果になります
  9. 翌日に診察を受けて異常のない事を確認させてください
  10. 腫れや傷跡の赤みは人により数ヶ月続く場合があります
  11. タバコは傷の治りを極端に遅らせますのでお勧めしません
  12. 食事の制限はありませんがアルコールは控えてください
  13. 腫れが引くと二重の幅は徐々に狭くなります